高知県は27日、県内の60歳代の男性が昨年11月、野外のマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で死亡していた、と発表した。国内での感染例は17人目で、うち死亡が確認されたのは9人目という。 県によると、男性は昨年11月に発熱や倦怠(けんたい)感を訴えて医療機関を受診。症状が悪化して9日後に亡くなった。今年3月に主治医からSFTSに合致する症例があると報告があり、県が国立感染症研究所に検体の検査を依頼していた。 SFTSをめぐっては今年1月に山口県で初の患者が確認され、厚生労働省が全国の自治体に情報提供を求めていた。