兵庫県尼崎市は9日、新たに市民3人のはしかの感染が確認されたと明らかにした。尼崎市内では、すでに保育所の園児ら7人の感染が判明しており、市民の感染者は計10人になった。 市によると、新たに確認されたのは、集団感染した園児らと同じ保育所に通う女児(4)、市内の幼稚園に通う女児(4)と60代女性。保育所の女児は8月23日まで海外を旅行して関西空港に帰国し、今月6日ごろに微熱や発疹が出た。ただし、この保育所で最初に発症したとみられる男児は8月22日ごろに症状が現れており、女児がどこで感染したかはわかっていない。 幼稚園の女児と60代女性は最近、関空の利用や渡航歴がなく、保育所との関わりも確認できないという。 一方、大阪府は9日、はしかに感染した関空利用者の20代男性のウイルス遺伝子型が、集団感染の従業員らと異なっていたと発表した。男性は渡航先で感染した可能性もあるという。