埼玉県川口市と千葉県松戸市で公立夜間中学がそれぞれ開校し、16日に入学式があった。外国人人口の増加などに伴って需要が高まったためで、文部科学省によると公立夜間中学の開校は22年ぶり。 川口市で開校した市立芝西中陽春分校は新入生77人のうち47人が外国籍で、中国人は最多の21人。2021年には専用校舎を新設し、将来的に240人を受け入れる構想もある。入学式ではペルー人のナベダ・セバスチャンさん(18)が「中学で十分に勉強できず、もう一度勉強したいと思っていた。卒業したら専門学校に進んで料理を学びたい」とあいさつした。 1985年に市内に自主夜間中学を開き、公立夜間中学開設を求めてきた「埼玉に夜間中学を作る会」の野川義秋代表(70)らも式に出席。野川さんは「34年かかったが、新しい学びの機会が生まれた。言葉にならない」と感極まった。 松戸市にできた市立第一中学校みらい分校には、外国籍の9人を含