出版業界にせよ、放送業界にせよ、市場規模がシュリンクすることはもう避けられない。それはもう決まったことだと僕は見ています。 (略) これは、僕らがデジタルというパンドラの箱を開けてしまった以上、不可避なんです。 (略) 結局、コンテンツ産業はタイムラグの中で商売していただけなんじゃないでしょうか。コピーがタダでできる、抵抗感なくできる、そういう技術が登場するまでのタイムラグにはビジネスチャンスがありますが、もう技術が追いついてしまいました。だから、もうそういうタイムラグを前提にした商売は、手じまいしないといけない。そうでないと、大勢の人間を乗せたまま、タイタニック号みたいに沈没することになるでしょう。 オタキング岡田斗司夫さんと、弁護士の福井健策先生の対談本ですが、オタキングによるこのタイタニック号にしがみつくのはあきらめよう宣言を読んで、ああそうか、ただのタイムラグだったのか、と考えたら