被災地での炊き出しに「サプリ」を投入していたグループがあった。「栄養たっぷりの料理を提供したい」とのことだが、被災者が知らずに摂ってしまうことで体に影響はないのだろうか。 能登半島地震の被災地で、炊き出しの豚汁を作っている様子がSNSに投稿された。豚汁300人分の鍋の中に、ペットボトルのようなものから液体が投入されている。これはいったい何なのだろうか。この動画の投稿者に話を聞いた。炊き出しを行ったのは一緒に活動している仲間だという。
![炊き出しの豚汁に“ミネラル入りサプリ”投入 被災者は知らず 団体は「どれだけ摂っても問題ない。アンチは無知」一方で健康被害の恐れも | 国内 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1048d8d92a853b7aea3876f8f429da52e0c9490c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftimes-abema.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F2%2F-%2Fimg_3223b605d727118aa0829c409a05ab78201615.jpg)
「がんに効く」との言葉を信じ、命を落とした女性 姉 けいこさん 今回取材に応じてくれたのは、妹のともみさん(仮名)をがんで亡くした、けいこさん(仮名)です。 二人で旅行に行くほど、仲のいい姉妹だったという二人。しかしともみさんががんと診断された後、「溝ができるようになった」と言います。 左:妹 ともみさん 右:姉 けいこさん 「私は妹と一番仲が良かったので、何でもわかってあげられる気になっていました。妹は私のことは信頼してくれていると思っていたのですが、一度できてしまった溝はなかなか修復できなくて、結果的に妹が1人で病気と闘うことになってしまいました」 ともみさんは35歳のとき、不正出血が続いたことで婦人科を受診しました。 何度か検査を受けた結果、「子宮体がんステージ1B」という主治医の見立てを伝えられました。 取材を元に作成 左:妹 ともみさん 右:主治医 主治医 妹 ともみさん 国立が
番組放送後には「モヤモヤさまぁ~ず2をご覧になった皆さまへ お問い合わせのお電話が続いており、ご対応が追い付いておりません。皆様には大変ご迷惑をおかけいたします」とのお知らせが掲載され、反響の大きさがうかがえる。 同じ足湯機器を導入している愛知県のマッサージ店のブログでも「やはりテレビの影響はすぐに現れて放送後のけっこうな人数の方からネット予約が入りました。デトックスという概念を多くの方に知っていただくには良い機会でした」と触れられており、波及効果もあったようだ。この店では「冷え症、婦人科系の症状、アレルギー、花粉症、頭痛、アトピーの痒み」について、足湯デトックスの「効果だけではないかもしれませんが」としつつ、「良いことがたくさん起こってきます」としている。 ただし、放送内容に懐疑的な視聴者は少なくない。SNS上では「インチキを堂々と放送することに驚愕である」「こういうのテレビで取り上げる
2023年5月。ウォッチャーから魔窟と呼ばれていた、とあるサイトの閉鎖が発表された。「るいネット」である。 るいネットはこれまで様々な疑似科学や陰謀論を掲載しており、さらには意図的に拡散しようとしていた形跡があったことから、ウォッチャーからは偽情報のハブと見られていた。2023年7月21日現在、確かにサイトにはアクセスできなくなっている。 るいネットとはるいネットとは、類グループ(後述)によって運営されている投稿型ウェブサイトで、その開設は2001年2月1日という長寿サイトであった。 2001年9月6日のトップページアーカイブ2022年9月1日のトップページアーカイブ無料会員になれば誰でも投稿できるものの、掲載にあたっては管理者の審査があった。「論理が整合していない」記事や「根拠が提示されていない」記事は掲載されないとあるが、筆者にはそうした記事が多数あったように見える。また、「生物史・人
日本では「A型は神経質」というふうに、血液型で性格を語られがちだ。内科医の名取宏さんは「昔、流行した『血液型人間学』という本が発端で確かな根拠はない。偏見や差別につながるし、嫌な思いをする人もいるだろうから気軽に話さないほうがいい。それに、自分の血液型を知っておく必要もない」という――。 「O型には大雑把な人が多い」のは本当か ご存じのように、ABO式血液型では、血液はA型、B型、O型、AB型の4タイプに分けられます。以前、その血液型と性格は関係しているという説を、会話のきっかけにする人がたくさんいました。たとえば「A型は神経質で真面目な性格だ」「O型には大雑把おおざっぱな人が多い」「B型の人の性格はマイペース」「AB型は変わり者ばかり」などといった感じです。 こうした主張が日本で信じられていたのには、1970年台に『血液型人間学』と称する一般書がベストセラーになったという背景があります。
ズュータンさんが書籍を刊行されたとのことで、早速購入して読んだ。 ズュータンさんはnoteでマルチ商法被害者の声を連載している。その中に「環境」被害者も含まれていたことから、筆者も勧誘を受けていた当時から記事を拝読していた。このようなテーマの内容が書籍化されるのは、実際に時間と大金を失ってしまった声を聞いている身からすると、大変に意義のあることだと思う。 ・マインドコントロール手法を駆使し会員を染め上げるマルチ商法本書は前半がズュータンさんの実体験、後半が被害者の体験を元にした記事となっている。 この、ズュータンさんの実体験が想像以上に凄惨なものであった。きっかけは何と民生委員。民生委員の女性と「白砂糖は麻薬である」「薬はリスクである」「農薬まみれの野菜を買ってはいけない」といった「自然派」な話題で意気投合したのをきっかけに、奥さんは疑似科学やニセ医学にハマってしまう。「経皮毒」や「布おむ
なぜ他人の接種にまで干渉するのか 新型コロナウイルスワクチンの接種率は約80%に達し、いまやサードショットの接種が粛々と進められている。しかしそんな21世紀の今でも、ジェンナーが種痘を考案した18世紀後半同様にワクチンを恐れる人はあとを絶たない。 2022年3月15日、ノーマスクで反ワクチンを訴える陰謀論団体が新型コロナウイルスワクチンの接種会場となった東京ドームに押しかけ、開場を2時間近く遅らせた騒動があった。騒動の模様はテレビ朝日などの記事でも報じられた。 ワクチンの効果をいくら説明しても聞く耳を持たないばかりか、他の人々への接種をも威圧的に妨害するというのは、多くの人にとって理解しがたい行動だろう。いったいどんな人々が、どんな理由で反ワクチンの立場を取るようになり、なぜ他人の接種にまで干渉するのだろうか。 筆者がこれまでに経験した反ワクチン派への取材では、注射で体内に異物を入れること
先月あたりでしょうか、助産師を目指す学生向けの教科書に、産後の母親が乳房をキャベツで冷やす「キャベツ湿布」なるものが、医学的な根拠のない民間療法にも関わらず写真付きで掲載されており、助産師学会がメディアの取材に曖昧な回答で逃げたことを含めて、助産師への信用が危ぶまれた出来事がありました。 キャベツ湿布、ジャガイモ湿布といったエビデンス皆無の民間療法をはじめ、子宮を温める、潜在意識、脱ステロイド、反ワクチン、ホメオパシー、赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくるetc……標準医療に携わっている人間としてはとても信じられないような、荒唐無稽な発想の、いわゆる‟自然派”と呼ばれる助産師、正直見たことがないとは言えないし、助産師資格を持たない看護師の一部にもそういった発想は強く浸透しています※1。 医療関係者にも関わらずエビデンスのない民間療法を他者に勧めるなんて絶対にあってはならないことですが、私
羊の世界 @lostlambworld 羊による羊の世界からの呟き📣👩⚕️脱界隈(スピリチュアル/カルト/MLM/とんでも医療/自然派)済みの羊🐑モデルナ4回接種済。マウンテンバイクもっと上手に乗りたい🚲界隈民だった私を見守ってくれてた夫との会話も呟いたり。 Twitterがあって本当に良かった。 羊の世界 @lostlambworld 私が界隈抜けたことで夫がハッキリ口に出して「俺、自然派とか大嫌いやねん」と。今まで私に我慢して黙ってたんだなぁと、私もきちんとその先の会話をするようになったんだけど、彼の主張の真っ当さに耳が痛くなる。 「スマホとSNSを駆使するくせに、科学に否定的な立場が気に入らん」から始まり→ 2022-02-18 12:52:52
ニセ医学の多くは効果が特定の疾患に限定されず、きわめて多様な疾患に効くと吹聴されている。例を挙げれば、血液クレンジングは慢性疲労・肩こり・冷え性、頭痛、不妊症、更年期障害、高脂血症、高血圧、花粉症、アトピー性皮膚炎、認知症・脳血管障害の予防、美肌効果、気管支喘息、動脈硬化・狭心症・心筋梗塞の予防、がん、悪性リンパ腫、白血病、インフルエンザ、肝炎、HIVに適応があると称されている*1。まさしく「万能薬」と言っていい。 「こすぎレディースクリニック」のウェブサイトにあるオゾン療法(血液クレンジング)の適応(一部)。「stage IVの非小細胞肺がんに効果がある」などと適応を絞ったニセ医学はあまりない。万能を謳う理由の一つは潜在的な顧客(カモ)の数であろう。商売をするなら顧客が多いほうがいいので、がんにもアトピーにもアンチエイジングにも効くと称しておくほうが都合がいい。 ニセ医学の適応が広い理由
渕上さんの元に届いた1通のWEBチラシ。その内容は「長崎県の学校給食を有機に!」という署名を求めるものでした。有機野菜を通じて子供たちが生産現場を学ぶきっかけになる分には悪くないでしょう。ところが、中身を追っていくと驚きのトンデモが現れてきました。このことで最終的に県庁にまで足を運んだ渕上さんの顛末です。 県の学校給食を有機に! 「有機は慣行と違って安全だから」私の元に「長崎県の学校給食を有機に!」という署名を求めるWEBチラシが回ってきました。 うんうん、有機野菜、いいですよね。 子供たちが生産の現場を学ぶ良いきっかけになるかもしれませんね。 と、思って中身を見てみると…… 「農薬! 除草剤! 子供が体調不良になる原因って?」「アトピー・肌荒れ・アレルギー・発達障害・落ち着きがない子・キレやすい子・ぜんそく・イライラ・風邪を引きやすい、その原因、食べ物にあるかも?」「日本は農薬使用量が多
私は農業をテーマにしたバーを経営しています。職業柄、色々な農園とつながりを持つこともあるのですが、特に印象的なできごとがありました。まるで一昔前のTVドラマ「トリック」のような奇怪な体験を前回に引き続きお話しします。 前回のあらすじ「長崎を世界一のオーガニックの産地に!」というスローガンを掲げてオープンした古民家兼農場「くるくる村」。オーナーで2019年の長崎県議会議員選挙に立候補して落選したM氏と、農場を担当する「長崎のじゃがいも男」(以下、じゃがいも男)を名乗る男性から依頼を受け、協力することになった私は、徐々にトンデモ化する農場を目の当たりにするのでした。 イノシシ対策に共存を目指すトンデモくるくる村は、除草剤を含む農薬について過剰なまでに危険を強調するのと対照的に、差し迫る現実的な危機に対して不自然に無頓着なところがありました。その一つがイノシシです。彼らは「イノシシ対策にお金をか
私は農業をテーマにしたバーを経営しています。職業柄、色々な農園とつながりを持つこともあるのですが、特に印象的なできごとがありました。まるで一昔前のTVドラマ「トリック」のような奇怪な体験でしたので、今回はそのお話をします。 自然農を土台とした 複合的ビジネスへの誘い物語はある依頼から始まりました。「古民家を拠点に自然農を土台とした複合的なビジネスを始めたいと思っています。地元の人々に健康をもたらし、長崎の耕作放棄地を宝の山にしたいのです。ぜひ協力してもらえませんか?」というものです。 私は自然農というものをよく知りませんでしたが、「長崎の農業が盛り上がるのは良いことだな」と思い、現地に行ってみることにしました。 車を走らせること1時間あまり、森に囲まれた山深い場所にその古民家はありました。ずいぶん登ってきたのか、車を降りるとひんやりした空気を感じました。看板に書かれていたのは「くるくる村」
2021.07.13 11:00 農薬忌避、脱資本主義。いきすぎた「自然派」農業に挑む人たちのあきれた主張 自然派系のトンデモと農業は、相性がいいと思う。食を通じて誰もが我が身の問題となるので、声をあげやすいから? 素人でもちょこっと体験でき、自然の営みを肌で感じたような気分を味わえるから?「母なる大地!」という壮大なストーリーを展開できるから?(それを言ったら海と空も壮大な自然なのに、人の手にはあまるのであまり語られない?)。 昨今の現場では今、どんなトンデモが生息しているのでしょうか。今回は「農業の風評を追うトンデモハンター」を自ら名乗る、渕上桂樹(@Keiju_Fuchikami)さんにお話をうかがいました。渕上さんは現在、長崎県で果実酒バーを営みながら、ラジオ番組のパーソナリティを勤めたりコラムを寄稿したり、精力的に活動する人物。野菜売り場担当や生産者としての経験もあり「地元の農家
プロフィール渕上桂樹さん(農家BAR NaYa/ナヤラジオ) 岡田恭子さん(ママの保健室@長崎(@mykyo3123)、麻酔科医、ISD個性心理学インストラクター、2児の母) AGRI FACTで連載中の農業トンデモハンターの渕上桂樹さんが、麻酔科医でワクチンデマを不安に思うお母さんたちと向き合い、正しい情報を丁寧に伝え続ける岡田恭子先生と対談! 医療トンデモと農業トンデモの共通点や、トンデモ発信源の真の目的、トンデモ情報を回避するための注意点を語り合った。 出会いはグリホサート渕上桂樹さん(以下:渕上):岡田先生との出会いが忘れられないんです。 岡田恭子さん(以下:岡田):先輩に渕上さんのお店に連れてきてもらいました。「野菜や果物で作られたお酒がたくさんある!」とテンションが上がってカウンターに一人で乗り込みましたね。 渕上:その日に放送したナヤラジオのテーマが除草剤だったんです。それを
キーワード:新型コロナウイルス、COVID-19, コロナ、コ○ナ、567, ワクチン、ワ○チ○、枠珍 ------- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本で流行し始めたのは、たしか2020年2月頃だったように記憶しています。 勤めていた会社で感染者が出てしまい、出社後すぐに帰宅を命じられたことを覚えています。 在宅勤務が始まって、ある日家で仕事をしていると、母から連絡が来ました。 母「ワクチンには副作用があるらしい。これを見て!」 送られたリンク先を見ると、そこには接種後に皮膚が赤く腫れてしまった画像がたくさん並んでいました。 (これがワクチンの副作用なのかしら?本当ならちょっと怖いなぁ)と思ってスクロールしていくと、他にも身体に磁石がくっつく様子や、顔が歪んでしまった様子などを撮ったものがありました。 このときはなんか変な画像も入ってるなぁとしか思わず、「たしかに副反応が
Dr.じょん@元官僚×医師×医療時事解説 @JohnTTppm ●医療者の傲慢さ(偽医療に対する頭ごなしの姿勢)が「近藤誠」現象をもたらした側面 ←これはとても重要な指摘。 やはり大切なのは「個別に丁寧に対応しケアする姿勢」 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag… 2021-01-30 15:34:49 \\りょーた// @ryoinalf 少なくとも「近藤誠」を生んだ原因は医療者の傲慢だよね。 近藤誠を学会に呼びつけて「がんもどきはおでんにしかありませーんwww」とかやったの、医者とか以前に「大人の振る舞い」ではないですよ。 「反ワクチン」を含む非科学的な態度を生んだ責任の一端は間違いなく「これまでの医者」にある。 twitter.com/JohnTTppm/stat… 2021-01-30 17:38:26
以下、記憶を頼りに書いていて、裏を取っていないのでまちがってたら教えてください。 近藤誠氏と当時のがん治療のオピニオンリーダーたち(外科医)の論争を読んだのはぼくがアメリカで内科研修医をしていた1990年代後半だったように思う。 近藤氏はがんもどきの存在を主張し、なんでも切ったり化学療法をするのは間違っていると論じた。根拠となる臨床試験も参照していた。一方、当時の外科医たちは実験医学と経験主義ばかり。「切ってる俺達がちゃんと仕事してんだから文句言うな。くじ引き試験?患者で実験する気か。エビデンス?なんだそれ?」って感じで、全然議論が噛み合ってなかった。 近藤氏の意見は理路整然としていたが、当時の外科医たちはひどかった。アメリカにいたぼくはエビデンスエイスドメディシンをバリバリ学んでいたが、日本の医療界は数周時代遅れに見えた。日本のがん領域のトップってどうしてあんなに、、、、と大いに失望させ
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