今朝は、いつも楽しみに通っている万葉集の講座に。 東歌、上毛野の歌を続いて勉強中。 中に虹を歌った歌が。 伊香保ろの やさかのゐでに 立つ虹の 現はろまでも さ寝をさ寝てば 【万葉集巻十四 3414】 訳)伊香保の やさかの土手に 立つ虹のように 人目につくほど 寝られたからは さ寝をさ寝てば 、は、 寝られたからは、と訳されても、どういう感じか、わかりにくい。 幾夜も続けて寝ること。 あとはどうなろうとかまわないという気持ちがこめられている、そう。 ところで、 万葉集に、虹が出てくるのは、この歌だけだそう。 あんなに目立つ綺麗なものが、どうしてか、と思います。 聖書でも、ノアの洪水の話に印象的に出て来ます。 中国では虹を蝃蝀(ていとう)といい、淫奔の象徴であり、汚らわしいものとされた。 又、不吉の予兆ともみられた。 (中西進「虹の幻影」『万葉史の研究』) 詩経に、 蝃蝀 東にあれば 之を