日本は世界の中でも急速に高齢化が進んでいる国なわけで、その高齢化によって「世界初」の事態にこれから遭遇していくことになる。 その中で意外と顧みられていないのが、高齢化と民主主義の問題じゃなかろうか。 「数は力なり」 と田中角栄は言ったわけだけども、民主主義ってのは基本的には多数決で物事を決めていく政治システム。少数は多数に従うわけだから、決定権は多数にあり、多数をつくる数が力を持つ。 そこで高齢化なわけだけども、高齢化とは文字通り高齢の方が増えるという現象で、人口比における高齢者の割合が増加することになる。 人口ピラミッド 人口ピラミッドはこう変化するわけだよね。 推計結果表目次 こちらの人口推計の、出生率・死亡率がともに真ん中の数字を見ると、2043年には60歳以上の人口が44.6%となり、18歳〜59歳の44.2%を上回る。有権者の過半数を60歳以上の方が占めるようになるわけですよ。