昨日、僕が取っている新聞で、平野啓一郎さんがW杯について書かれていて、その文章が非常に面白かった。 ところが、どうもその辺から様子がおかしくなってきた。第二戦のクロアチア戦前には、初戦の戦いぶりから、今回のワールドカップはダメだろうという諦めムードが兆す一方で、テレヴィの報道は、どうにか世論を掻き立てようとするかのような奇妙な熱を帯び始めた。 (略) 今まで誰もマジメに考えてもみなかったブラジル戦の勝利が、奇跡の到来を信じるかのように、狂騒的な調子で語られ始めたのである。 (略) その国民の熱気の方が気になった人は、「どうして日本が、なかなかあの戦争を止められなかったのかが、分かった気がした」と冗談交じりに語った。また、報道の方が気になった人は、「最後は殆ど「大本営発表」みたいだったな」と苦笑交じりに語った。 僕は、学生の時に、バレーボールをしていたので、今でもよくTVで国際試合を見るけど