作家の町田康さんが自らの断酒の顛末を綴った『しらふで生きる 大酒飲みの決断』が文庫になりました。解説は宮崎智之さんによる「常に正気でい続けることの狂気」。発売を記念して、単行本発売時のインタビューをあらためてお届けします。 * * * 「名うての大酒飲み」と言われた町田康さんが4年前にお酒をやめた顛末を微細に綴った『しらふで生きる 大酒飲みの決断』が話題です。30年間毎日飲み続けた町田さんに起きた大変化。あらためてご自身に語っていただきました。 (構成:鳥澤光 撮影:塚本弦汰) 最初の一年は飲みたい気持ちがまだあった ――『しらふで生きる 大酒飲みの決断』はどんな本ですか? 町田 この本は、僕が「なぜ酒をやめたのか」、「どうやってやめたのか」、「やめてどうなったか」を書いた3部構成になっています。4年ほど前に酒をやめて、最初の1ヶ月は「酒飲みたい」とばっかり考えていました。そこから
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