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ブックマーク / akouroushix.hatenablog.jp (25)

  • 牢名主と若頭、ふんどし担ぎで成り立つ釣場 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    いま少しの辛抱をと言う季節になってまいりまして、魚も人間も活性が上がるまでにはあとわずかの日数を数えればと言う季節になってまいりました。 世の中そりゃぁ活気が有るに越したことは御座いませんで、しょぼくれた湿っぽいところではいかにも貧相でいけません。 賑やかで元気そうに繁盛するところにはそれは人も金も集まるものでして、その賑やかさにもちゃんとした裏づけが有るもので御座います。 結構賑やかな店など参りますと、番頭格の人が睨みを効かし、手代格が的確に指示を飛ばし、後は淀みなく仕事をこなすと、無駄なく一連の流れが出来ておるもので御座います。 釣場にも活性のある釣場と、貧乏神の寄り付かぬであろうと思われる大層貧相な釣場があるもので御座いまして、それぞれ釣り師の配置が上手く行っている所とそうでない所でその差が出て参ります。 釣場と言うのはどこも水を打ったように静かなものでして、息を凝らして魚と対峙して

    牢名主と若頭、ふんどし担ぎで成り立つ釣場 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2017/02/09
    あこうは魚の名前だったんですね。
  • 「庄屋の娘もゆうてみにゃあわからん」それで駄目なら「二度三度」 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    寒い時期と成りますと魚の活性は落ちてきます。ただこの季節をここぞとばかりに動き回る魚もありますから、釣り師は退屈いたしません。 寒いということに成りますといきおい人間の活性も落ちる事と成りまして、釣り人の数も減って参ります。 この時期は余程の好き者か、世間知らずの下手糞の登場と成るわけで御座いまして、前回に続いてまた下手糞が現れる事と成って、世間様のひそやかな笑いを誘うのです。 「石川や浜の真砂は尽来るとも世に盗人の種は尽くまじ」と かの石川五右衛門先輩が仰るところですが、種が尽きないのは盗人ばかりでは御座いませんで、ひとつ釣り師も例外では御座いません。 水の中の魚を得たいと願うのは大古から人間思うところは同じで、苦心惨憺あの手この手を編み出しては翻弄されて参ります。 なにしろ此れで絶対釣れるという最終兵器はいまだ持ち合わせていないのですから、新手の挑戦者は無尽蔵に湧き出て参ります。寄る年

    「庄屋の娘もゆうてみにゃあわからん」それで駄目なら「二度三度」 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2017/01/10
    怖かった…笑 気持ちは分かりますが釣りは本当に教わることも重要ですね。
  • 福山に御出での節は 郷土料理「うずみ寿司」 を是非にも食していただきたいものです。 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    全国それは広いもので御座いまして、所々におきまして上手い酒だの名物だのと言うのが御座います。 どちらのお兄さんお姉さんも自慢なさるところで、これが無いなどといいますのはそれこそ無いので御座いまして、なさそうなところでは無理にでもでっち上げて繕っておるところで御座います。 なかには美人の産地などといいますものもあるところで、じゃあ全て美人なのかと言いますと、なかには個性的な方もいらっしゃるようでして、なかなか触書どおりには参りません。 地方の色を濃く表しているものの中に「郷土の料理」と言うものが御座います。 どちらもその土地で取れたものを時間をかけて工夫進化させておりますから、地方色をこれ程表したものもありません。 旅行などに参りましても、こちらでは手に入らぬ材を使った郷土料理などが出てまいりますと、それは余計に旅趣が増すというもので御座いまして、乙な気分になってつまんで参ります。 当

    福山に御出での節は 郷土料理「うずみ寿司」 を是非にも食していただきたいものです。 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
  • 細工用の竹を算段しに参りました。 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    暫く更新を休んだところですが、体調などの事ではなくこの冬仕込む竹などを算段しに藪に籠もっておりました。 竹などは活性の高い時は勢良く水分を吸い上げるものでして、寒くなりますとこの量が少なくなって参ります。 この頃合で竹は切るものでして、虫など付かないこの時節が実に都合のよろしい事と成って参ります。 竹を切ると申しましてもそこはおのおの個性の出るところで、後先考えずにとりあえずなぎ倒すのから、余分目にひたすら長く切り出すもの、はたまた人の切り出した竹に目移りがしてくれくれと「物貰い」に徹する者など、頭の数だけ切り方が違うのですから面白う御座います。 労働者階級の森川君など切り口の竹の皮がめくれ上がっておりまして、これでは弱い上に先々細工するのに不都合な切り方と成っております。 黙って好きにさせるのですが、この先痛い目に合ったところで切り方を注意しておればと思い当たるのは必定なのです。 まあ、

    細工用の竹を算段しに参りました。 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/12/20
    新作の手作り釣り具が楽しみです‼︎
  • さすらいの忠兵衛 波止場の巡回 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    どの世界にも「主」と呼ばれる、下手をすると化け物に近い評価をされるものが有るところで御座います。 まあ大概が場を仕切る、その場の親分扱いと言う事で御座いまして、何事もこの人の顔色を卑屈に伺うと言う事で折り合いの付くところで御座います。 今のところ太平洋の主が第七艦隊ならば中国の主が習さん、ロシアの主はプーさんと、収まりのついているところで、おうちの主は山の神、会社の主は社長さん、波止場の主は「さすらいの忠兵衛」という事になるので御座います。 この主といいますのは時として変わって参るものでして、トランプだかスランプだかの、新参者も現れるのですから周囲にはよほど注意を払わねば成らぬところです。主もおちおちと胡坐ばかり搔いている訳には参りません。中には占い師の後ろ盾がある主もあるのですから、余程主と言うのも様々あることです。 いつの頃からか皆のはっきりした記憶は無いところだが、釣り師を運ぶ渡船場

    さすらいの忠兵衛 波止場の巡回 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/12/08
    忠兵衛親分、一度お会いしてみたい‼︎
  • 魚を釣ったんですが・・・私はどうしたらいいのでしょう! - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    すっかり冬の様相が街中にも山にも海にも充満している事でして、釣り師も着込んでまるで雪ダルマがすすで汚れたような格好に成るので御座います。 お世辞にも見られたものでは御座いませんで、何処に出しても恥ずかしい格好といいますのは、やはり海上に隔離するのが落とし所となって参ります。 この季節の釣り物といいますのは、この辺りではメバルが中心になって参りまして、それぞれ満を辞した専門の釣り師が、はやる気持ちを押し隠してさも平然と振舞って参るのですから、心根が分かるだけにどこか可愛いのです。 釣る魚によって姿かたちから動作所作が違って参りますから、メバル狙いの集団など押し寄せる事となりますとそれはかなり躍動感が漂って参ります。 「メバルは足で釣れ」などと申しまして、群れで移動して条件によっては海底から海面近くまで生息するのですから、それは浅ましく動き回って釣らねば成らぬ事です。 立神さんという人が有って

    魚を釣ったんですが・・・私はどうしたらいいのでしょう! - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/11/28
    まさかお礼でバレてしまうとは…釣りは本当に難しいですね笑
  • 猪は落ちてきたら保険が降りる - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    世の必要悪の中に保険と言うものが御座います。有ってもかなり迷惑なものですが無くては困るものでして、大概が事故など生じた場合には大変重宝するものです。 これが平時におきましては金い虫となって参りまして、随分と邪魔なものと思うので御座いますから保険をかける側からいたしますと手前勝手のわがままになって参ります。 今回は猪と車と言う事ですから、諸兄おなじみの自動車保険ということに成って参ります。災いの数も多いところで、嫌でも保険には入っておかねば危なっかしくてしょうがありません。 保険と言いますのは一つ車だけでは御座いませんで、ありとあらゆるところで社会にはびこっております。 以前飛び込んできた保険会社の営業が言うには、何でも保険の対象にして、その人に合わせたどんな事でも特別注文誂えますなどというのも出てまいるのですから、社会の隅々まで浸透してがん細胞のようにはびこるのです。 保険の変種などと言

    猪は落ちてきたら保険が降りる - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/11/23
    自分がいくら気をつけていてもどうしようもない場合もありますしねぇ。やっぱり保険は必要ですね
  • 男はつらいよ  泣きの涙で買うものもある - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    秋とも成りますと、釣り師は大層忙しいもので御座いまして、魚の勢いなど出てまいるのですから、これをほっておく手は御座いません。 釣り師などと申しますのはどれもこれも都合よくばかり考える事で、頭の中は早大漁、そう易々とは行かぬ現実には目もくれぬところで準備などにいそしむのですから、話は少々間の抜けたところと成って参ります。 気の早いのに成りますと、準備をしながら釣った魚をどうしてうかなどと考えるのもある事で、世の中そう思惑どうりには参らぬ事ぐらい分かりそうなものですが、能天気を絵に描いたようになって浮かれてまいるのです。 この時期は人の出入りがやたら忙しく成る物で御座いまして、情報収集に訪れるものや、世間話の合間にこちらの手の内を探ってあわよくば新手の技術など盗もうなどと企むのも有って、油断も隙も有ったものでは御座いません。 中には自分の情報や手の内は隠したところで、こちらの様子だけを探ろう

    男はつらいよ  泣きの涙で買うものもある - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/10/24
    ここまで不運が続くとは…
  • 釣り師も広島カープを応援してきた! - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    秋が最中と言うところで御座いまして、釣り師も忙しい事と成って参ります。 今年はどういうわけか雨が多いところとなっておりまして、こちらの都合は押し付ける所が御座いません、腹立ち紛れにお天道様をうらむと言う事に成って参るのですが、所詮天気を変える能力など持ち合わせぬ釣り師は、やはり泣く子とお天道様には到底かないません。 そんな折であります。広島カープのリーグ優勝、CSの勝利と続くのですから少々いらだちはまぎれるところ、わき道にそれたところの話題で時をやり過ごそうと言うわけになるのですから、釣り師としたら情けない事となって参ります。 25年ぶりの優勝はうれしいところですが、これは珍事であるからとりあえずは祝おう、今度の珍事は又25年先だろうと言う人も有って、首筋につめたい風を感じる事となります。 釣り師の中には大変野球が好きで、カープに一方ならぬ思い入れをお持ちの方もおいでです。 田島さんなどは

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  • 津軽三味線 高橋竹山さんと 釣り師  その4 釣り - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    長々このお話の続くところで最終回と成って参るのです。 竹山さんは演奏される時意外は少なくとも我々には普通のいいお爺ちゃんだった。 関係者も数度お会いしたり送迎するうちに打ち解けて、相変わらず青森の方言は理解不能だったが、分からないなりに会話が成立していたのは不思議な事だった。 最後の公演の頃は「爺ちゃん」と呼ぶのが大半で「竹山さん」と言うのはわずかだったように思う。 「爺ちゃんチョコレートべる?」と聞くのが有って、返事を待たずして「もうえっとないわ、弟子に買をてもらい」などと子供じみた振る舞いをする奴まで出る始末、これは幾らなんでも年寄りがかわいそうだ。 幾度目の時であったか、公演が終了して翌日駅のホームに見送りに参ります。 電車に乗り込んで帰られる、主催者はここで腑抜けに成ります。一切のわずらわしさから無罪放免、開放されるからです。 そんな見送りの時であった、20人ばかりでホームにたむ

    津軽三味線 高橋竹山さんと 釣り師  その4 釣り - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/10/13
    動画じっくりと見させて頂きます。
  • 津軽三味線 高橋竹山さんと 釣り師  その3 神戸地震 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    福山に竹山さんをお迎えしたのは都合四度のことだった。 最初はいかんせん右も左も、その上前後も分からぬ無謀な企て、あちこち綻ぶところで 冷や汗をかいてまいります。 このような催しは一人の手では運営が無理なところ、知り合いなど70人ばかりを関係者として運営に当たってもらいます。 なあに打ち上げで不足の無いよう一服盛るのですからよく動くのです。 「飲み足りん、い足りんが有ったら返さない」が合言葉ですから、不足の出る幕など隙間のない事です。 公演を数度繰り返しますと同じ関係者ばかりですから、目を瞑ったところで事は運んで参ります。 当初は「三味線・・ださい」などとほざいた若い衆も最初の公演が終わると早速CDを買いあさる手のひら返しの術を使うのですから、見かけで決め付ける怖さを味わう事と成って参ります。 主催すると言うのは因果な商売で、公演が始まるまでは不測の事態を空心配いたすもので、一週間前辺りか

    津軽三味線 高橋竹山さんと 釣り師  その3 神戸地震 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    stockphoto-info 2016/10/10
    津軽三味線ぜひ生で聴いていみたいです‼︎
  • 津軽三味線 高橋竹山さんと 釣り師 その2 恐怖 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    竹山さんと直接合って話をしたのは数ヶ月後の事と成って参ります。 話をしたといいましても竹山さんとはほんの挨拶程度の事、なんせ敵は難解な外国語を操り押し付けて参る青森の人ということで御座います。 てんで話に成らないとはこのことで御座います。何しろ通訳が要るのですから。 お話なんてえものは片方がわかっても片方がからっきし分からないなんざぁ、一方通行の行き止まり出口の無い糞詰まり、行きようが御座いません。 広島から帰って数日、それはあの感動をどう処理するか粗忽者は考える事です。どうも数日余韻が抜けぬのです。 数日の後、粗忽者は意を決して参ります。どう意を決したかと申しますと、そこは粗忽者の気軽さ身軽さということになってまいりまして、「よし!福山にも来て貰おう」と言う事で御座います。 あれこれ手引きをしてもらう事で姫路の公演で合うことに。 なぁにどうなるか分からぬところだがどうにか成るわい、「庄屋

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    stockphoto-info 2016/10/07
    青森弁は本当通訳が必要ですね。親戚がいるのですが本当に何言ってるか分かりません。馬の写真かっこいい‼︎
  • 船頭は250万円の借金をどう返そうとしたか・・ - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    そろそろ手の秋を迎えることと成りますと、次第に気になるのが隣は何をする人ぞ、ということに成って参りまして、人様の振りが気になって参ります。 そこに行きますと釣り師の秋なぞと言いますのは、到って分かりやすく、やはり釣りで御座いますから、どちら様も安心して捨て置くので御座います。 さて、捨て置かれた釣り師の運命やいかに成りますものやらとご心配の向きもあるところ、そこはそれ世の中よく出来ておりますもので、これを拾って参るものが出てまいります。 船頭と言いますのは釣りいかだの経営を手がけるところ、客有っての商売ですから喜んで釣り師の一向拾って参ります。何がしかの口銭でいかだの送り迎えが生業と成るところで、250万円掛かった船の修理代を漁協に返済せねば成りませんから、それは浅ましく拾って参りたいのですが、そうあからさまに態度に出すわけにも参りません。 その船頭の、皆に読まれきっている、小市民としか

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    stockphoto-info 2016/09/28
    パチンコで増やすのは厳しそうですね…
  • 「老人と海」 孫に先を越された釣り師はこう足掻いて参りました - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    秋と言う事で世間様はそれぞれ「秋」を確かめに散策するところで御座います。 釣場におきましても、秋の魚ということに成って参りまして、それは気候も良しく賑わいを増すところで、欲の皮を目いっぱい張ったところで出っ張って参ります。          大概が当てが外れて、釣れもせぬ魚を夢見るところと成って参るのではございますが。 楽しい事は一人ではなく、出来ますれば同好の志や気の合うところで、わいわいやるのが又別の楽しさとなって参ります。 釣場におきましても、組み合わせで多いのは友人知人同好の志などで御座いまして、中には訳ありの少々艶っぽい道行などと言うのもあるところで、目をそむけながら覗き見しなければならない事と成って参ります。 柿井さんは、随分と大きな釣りクラブで世話役を勤めた人だ。 人柄と腕で収まりを付けるところで、盛んな頃は全国の大会で名の知れるところとなって、実績でもその辺を黙らせて参りま

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    stockphoto-info 2016/09/25
    これは面白い‼︎
  • 釣場では邪魔な魚が邪魔をしないと釣れない訳 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    飽きもせず釣りなど続ける物ですから、世間様からはあきれ返られるところで御座いまして、一定程度の距離を置かれるところです。 距離を取った堅気の衆、釣りなんぞは釣り師の領分、馬鹿な世迷いごとなどとっとと任せて包丁など研いでおります。世間様がそれでは、釣りより面白い事をなさっておるかと申しますと、横並びの事など嗜まれる事で、どうにも面白そうには思えません。 これがべる段になりますと、人並みに講釈の一つも付けて釣り師よりも達者に召し上がるのですから、世の中理不尽でいびつに出来ておるので御座います。 さてお客さん、日はお日柄も天気も良いところで、釣りに御出でいただきまして感謝に絶えぬところで御座います。 はい、早速魚が釣れましたですね、その魚それは外道の餌取ということになって逃がすので御座います。 決して要らぬからといって日干しにしたり無益な殺生はご勘弁願います。 その外道と呼ばれる上品で無い呼

    釣場では邪魔な魚が邪魔をしないと釣れない訳 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    痛そう…よく船が来るまで我慢できましたね…
  • カープが優勝した次の日の釣場の顛末 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    世の中にはよく「何年ぶり」とか申します事がありまして、どちらにいたしましても久しぶりに遭遇する事で大層喜んで参ります。 人間よくしたもので、無いと成ったら途端に欲しくなる、無いものねだりと言う事で御座います。 子共の頃、秋の山には松茸が、無造作にごっそり。子供の手でも拾い集める体で、開いたものなど「開きじゃ!」と、さも邪魔なものの扱いで、ひどい時には足蹴になどしたものです 。 所が近頃では山に入る人など少なくなったところで、山の手入れなど行き届きません。 松茸など欠片も生えぬこととなって、久しぶりに手にしたときなどこれをさも貴重品のように扱うのですから、随分自分勝手が行き届いたものです。 あれでもまかり間違って「優勝」するかもとは、思ったことは有ったのです。しかし25年も無いと成りますと、かなり深刻な無く成り様で御座いまして、金を出したら手に入る松茸よりも無いのですから深刻です、つまり松茸

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    stockphoto-info 2016/09/13
    四半世紀分の喜びともなれば盛り上がりますよね。
  • 釣り師と宗教  「船頭 浮気はいけんじゃろう」 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    秋が少しばかりもったいぶって姿を見せて参りますと、どちら様も夏とは違う期待がほのかに漂うので御座います。 相も変わらず釣りに呆ける釣り師も、今まで一番良かった秋だけを思い出してまいりまして、独りよがりで勝手な妄想を膨らますこととなって参ります。 気候が良くなって、段々に釣りに適した日々が続くと成りますと、出てくる出てくる、日頃顔をみせぬ良いとこ取りを狙う、したり顔の釣り師が早朝より大漁を狙うところと成って参ります。 早朝と言いましても中には夜釣りと申しまして、警戒感の手薄と成った魚を狙う夜専門のふくろうのような輩もあることでして、いずれにしても夜討ち朝駆け、忙しく立ち回ることです。 浪士様など昨今ではもっぱら昼専門で御座いまして、昼と申しましても朝早い、朝4時には起き出す所となって参ります。 永年早朝に起き出す習慣など付いて参るところで、目覚ましなど不要、体内時計が組み込まれるところとなっ

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  • 釣れないから突くのか、突くから釣れないのか 釣り師から突き師に成った釣り師 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    宙釣りの前川君、梅雨メバルもお終いと成ったところで手持ちぶたさと成るのでした。 前川君と言えば、海中の中層にいる魚にとっては随分迷惑な人物である事で、あれやこれやの手練手管で、今日も海中の魚を煙に巻いて参るので御座います。 魚の習性を知り尽くし、海底の地形まで頭に入っております、その上で絶妙な誘いで相手の弱いところをくすぐるのですから、誠に性質の悪いことで御座いまして、いかに物連鎖の上位に位置するとはいえ、血も涙も無いやりようである事です。 さて魚と申しますに、では一年中前川君の餌に成っておるかと申しますと、そこには拾う神のあることで、一時期には前川君の毒牙がかすりもしない、三味線弾けども踊りもしない時期と言うのが御座います。 釣場は筏で、固定されておるところと成りますと、時節のめぐりとともに季節の魚が入れ替わって参ります。目あての魚もいずれには姿を消してしまうのですから、これは逆ねじ

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    stockphoto-info 2016/09/04
    突いて魚が取れるのもいいかもしれないけど、やっぱり釣竿で引きを感じるのが好きだな。
  • 瀬戸内海は逃げられない! 「いつでも 何処でも なんとでも 」  - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    物事に凝るということは、個人の思い込みを他人に知らしめたいという顔が有りますもので、これを突き抜けると他人の顔など気にならなくなりますから、立派な世捨て人ということに成って参ります。 凝りあげた人と言うのは、たやすく他人の手出しが出来ぬことから、程々の扱いは受けるところですが、それとて常人の常識から外れた位置にありますもので、表面の評価と実際は違うものとなって参ります。 渡船場の駐車場に一台の箱バンが入って参ります。取り立てて変わった風ではありませんで、ただ釣具メーカーのステッカーがかなり賑やかに貼ってあるだけで、一見ああ釣り好きの人だなぐらいの装いです。 車から降り立ったのは若い兄ちゃん二人組み、服装はいかにも今風という出で立ちでは御座いませんで、普通を絵に描いたどちらかと言うと地味な部類の戦闘服にあつらえて有ります。 異変に気が付いたのは道具を下ろし始めて、さあいよいよという時で御座い

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    stockphoto-info 2016/09/01
    これは釣り以外の事にも言えそうですね。知識経験に勝るものはなし‼︎
  • 釣り師の大往生 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    釣りと申しますもの老若男女、物心付いたのから後期高齢者にいたるまで、それは多種多様な人の思惑で賑わって参ります。 一方釣られる魚のほうといいますと、小さいのはメダカから大きいのはマグロ・カジキなど、釣れたら赤子の手をひねるようなものから、競走馬を釣り上げたのではないかと見まがうような奴まで、これも多種再々狙われておるのでございます。 出船前 渡船場には浮世のわずらわしさなど何処吹く風の釣り師が三々五々集まってまいります。大抵のやつが世事のことなどいい加減に畳み込んで、心残りなどちらつくものの程よく振り払ったところで、余り褒められた事でも無いのに血道を上げようとしているので御座います。 「あんたあ老いぼれじゃけえ、冥土の土産に今日はええとけえ座らしちゃる」 「馬鹿あゆうちゃあいけん・・!足腰もまだまだ、目も針を結ぶなんざぁメガネもい  らんわい、それに婆さんが逝ったら、新しいのを貰う算段もし

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    stockphoto-info 2016/08/30
    95歳でも海に出るなんて凄い‼︎海の男は強い。