宗教者や研究者らが最近、マンガの中の宗教性に注目している。宗教そのものは描いていないのに、生身の人間の苦悩やそれを受け入れていく姿に「宗教的なもの」が感じられるというのだ。宗教離れとも言われる時代に、マンガが果たす役割は――。 仏教系の大正大学ではこの春、推薦図書を「『知』の100選」という冊子にまとめた。表現学部教授で、公益財団法人国際宗教研究所の顧問でもある渡邊直樹氏は、井上雄彦(たけひこ)のマンガ『リアル』を挙げた。体に障害を持つ若者たちが車いすバスケットボールに挑む物語。週刊ヤングジャンプに不定期連載中で、単行本は14巻の累計が1500万部を超える。 登場人物は心も傷ついている。俊足の短距離走者は骨肉腫で片足を切断。学業もスポーツも優秀だった高校生は交通事故で脊髄(せきずい)を損傷し、「何で俺なんだ」とつぶやく……。不条理な世界に投げ出された一人ひとりの物語が描かれる。 「葛藤を乗
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でマッドマックスシリーズ30年ぶりの新作、マッドマックス 怒りのデス・ロードを紹介していました。 (赤江珠緒)はい。 (町山智浩)マッドマックスシリーズって、どのぐらいご存知ですか? (山里亮太)あの、正直知らないです。 (赤江珠緒)うん。 (町山智浩)えっ?お二人とも、見てない? (赤江珠緒)見てないんですよ。 (町山智浩)えっ・・・!?大変なカルチャーギャップですね。 (山里亮太)そんな驚きですか? (赤江珠緒)いや、割と30年ぐらい前に生まれたぐらいですもんね。我々。 (町山智浩)ああ、そうですよね。僕の世代の、1960年前後に生まれた人で、いま、このラジオで、自動車、トラックとかを運転したり、タクシーとかを運転しながらこのラジオを聞いている方、多いと思うんですが。『マッドマックス』って聞いただけで、思わずアクセス踏んで大変な事態になってい
ここ数年、繰り返し繰り返し「CDが売れない」とか「音楽不況だ」とか悲観的な物言いをしてもしょうがないと言ってきたわけだけど、ようや日本でも状況が変わりつつある気がします。音楽がようやくCDというプラスチックの円盤から解き放たれつつある。そんな気がします。今日はその話の現状報告。 ■音楽は“所有するもの”から“アクセスするもの”へ おそらく2015年は、後から振り返って「長らく遅れていた日本の音楽業界の構造にようやく変化の端緒が訪れた年」ということになりそうな気がします。というか、そうじゃないとヤバいよな!という危機感もある。テクノロジーの進化で音楽の聴かれ方がここまで抜本的に変わりつつあり、それがリスナーにとってもアーティストにとっても当たり前の選択肢になりつつある以上、それに適応していった方が正解だろうという、当たり前の感覚です。 一体どういう変化なのか。 一言で言えば、それは「音楽の消
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