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2020年12月2日のブックマーク (2件)

  • 話題のナイキ広告で噴出…日本を覆う「否認するレイシズム」の正体(ケイン 樹里安) @gendai_biz

    NIKEが2020年11月27日に公開した2分間の映像には、サッカーをする3名のアスリートが登場する。いずれも、学校に通う女子生徒でもある。それぞれにサッカーに打ち込む姿が映し出されるのだが、その行方を阻む日常の人種主義(everyday racism)を含む困難と、それに対する抵抗のありようと連帯の契機が映し出されている。 以下では、特にレイシズムとの関連から広告の内容に注目する。 彼女たちは、それぞれに困難を抱えた日常生活を送る。チマ・チョゴリ制服を着て街を歩くときにうつむかねばならない。トイレでほかの女子生徒から束ねた髪をおざなりに触られる。集団に囲まれてカバンを引っ張られ、プリントが散乱し、駆け出さざるをえないのは、いじめに直面する、おそらく「日人」の女子生徒である。それぞれの困難が交互に映し出されていく。 だからこそ、ある女子生徒はスマホで「現代の在日問題を考察する」と題した連

    話題のナイキ広告で噴出…日本を覆う「否認するレイシズム」の正体(ケイン 樹里安) @gendai_biz
  • 耳の枠はずし 「大全」を成り立たせる構築 - 『カン大全 永遠の未来派』書評

    つい先頃、松山晋也の監修・編集により発行された『カン大全 永遠の未来派』に執筆参加した。マニアックかつ重厚なのに、思いがけず売り上げ好調と聞いて驚いている。敬愛の込められた丁寧なつくりで、中身が濃いことは保証しよう。ここでは遅ればせながら、書の全体の構成と拙稿の位置づけ、そこに盛り込んだ視点等について私見を述べることで、理解の一助としたい。 1.「大全」が目指すもの ここで「大全」とは、トマス・アクィナス『神学大全』等に通じる「スンマ(summma)」のことだとすれば、それは単に大量の情報の集積のみを意味するものではない。「スンマ」とは総合や体系を意味し、『神学大全』においては、論点をすべて網羅し、体系的に組み上げることが目指された。 書が「大全」を名乗る自負は、表紙に掲載された、ごく簡略化された目次構成ですでに明らかである。そこにはこう記されている(後で言及しやすいように番号を付した