1984年に「春はSA-RA SA-RA」でアイドル歌手としてデビュー。93年には「蜩-ひぐらし-」で演歌歌手としてデビューを飾り、この2013年は歌手デビューから30年目の節目を迎えた長山洋子。彼女が幼少時代から民謡を歌い、現在は津軽三味線澤田流の名取であることをご存知ない方もひょっとしたらいるかもしれない。演歌歌手として日本歌謡界のど真ん中で勢力的な活動を続ける一方、近年の楽曲では民謡のスタンダードをモチーフに新たな音楽世界を開拓する長山。彼女もまた、ここまで本連載で取り上げてきた日本ルーツ・ミュージックの開拓者と同じ視線を共有するアーティストである。幼少時代の民謡との出会い、デビュー時の葛藤、アイドル歌手から演歌歌手への転身、そして現在の活動まで、“民謡”をテーマにしながら本連載ならではの切り口で彼女の半生に迫った。
![大石 始 presents THE NEW GUIDE TO JAPANESE TRADITIONAL MUSIC - 第13回:長山洋子 - CDJournal](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/300bb0a2e243102bd493ab9b0bf691541d1746ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.cdjournal.com%2Fimage%2Fspecial%2F20120511%2Ftngtjtm.jpg)