法闘争へ ヘヴィメタルに対する抑圧は法廷に持ち込まれることになる。 1988年、カルフォルニア州のロサンゼルスでケネス・マケンナという検察官がオジー・オズボーンを訴える。ある少年の自殺の原因がオジー・オズボーンの「自殺志願」という曲にあるというのだ。確かに、少年の遺体の横にあったレコードプレイヤーにはオジー・オズボーンのライブアルバム『悪魔の囁き(Speak of the devil)』がかけっぱなしなっていたようだ。しかし、このアルバムはブラック・サバスの楽曲だけで構成されており、問題の「自殺志願」は収録されてはいない。 この検察官はサブリミナル効果によって、オジー・オズボーンがこの少年の自殺を後押ししたという主張を繰り広げた。この曲の中の「自殺 suicide」という声が録音されている部分を逆再生すると「銃を手に取り、撃て get the gun and shoot it」というメッセ
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