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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (3)

  • クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を日本で今すぐ公開するべき理由

    <原爆開発をテーマにしたこの作品を、被爆国日は当事者として評価する権利がある> 現在、世界で最も注目されている映画監督の1人、クリストファー・ノーラン監督(『ダークナイト』『インターステラー』)の最新作『オッペンハイマー』がアメリカで公開されました。7月21~23日という、最初の週末の興行収入は8250万ドル(約117億円)と、科学者の伝記映画としては例外的なヒットとなっています。 内容は、アメリカ陸軍による原子爆弾開発計画「マンハッタン・プロジェクト」のリーダーを務めた物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描くものですが、単に原爆開発のストーリーだけでなく、非常に複雑な構成が取られています。主人公の半生に加えて、後に「赤狩り」の犠牲者として追及を受けた尋問の様子、さらに彼を陥れた黒幕に対する議会の審議という3つの時間軸がモザイクのように散りばめられ、それぞれが緊張感のある対話劇にな

    クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を日本で今すぐ公開するべき理由
  • 「ケリー広島献花」を受け止められなかったアメリカ

    ケリー国務長官はG7外相会合の他の参加メンバーと共に原爆死没者慰霊碑に献花した Jonathan Ernst-REUTERS 今週11日、G7外相会議で広島を訪れたアメリカのケリー国務長官は、G7外相の一員として広島の原爆死没者慰霊碑に献花しました。また前後して、原爆資料館も見学しています。しかしこのニュース、アメリカの各メディアから基的にスルーされました。 日米の時差を考えても、アメリカの11日朝のニュースや朝刊には間に合わせようと思えばできたはずです。しかし朝の時点での扱いはほぼゼロでした。その代わり、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどは日中になって電子版で論評を出しました。 テレビに関して言えば、報道は極めて限られています。CNNが短く編集したニュースをウェブに出しており、この映像は午後から夕方のニュースで放送した可能性はありますが、夕方以降の7時台、8時台のニュースで

    「ケリー広島献花」を受け止められなかったアメリカ
  • 宝塚の事件から群馬の事件へ、「定住外国人へのいじめ」はどう乗り越えれば良いのか?

    群馬県桐生市で10月に小学校6年生の少女が「いじめ」が原因で自殺したというニュースはまだ衝撃の余韻が続いています。また、7月に起きた兵庫県宝塚市での自宅放火事件を起こした中学生の事件も、表面的には躾をめぐる親との確執が伝えられていますが、背景には「いじめ」や「孤立」があるようです。そしてこの2つの事件に共通の問題は、それぞれの子供が両親またはその一方が外国人の親であったということです。 そう考えると、学校現場で「多文化の共生」が実現していない、この点を問題視してゆかねばならない、理屈から言えばそういうことになります。例えば、今年の1月から2月にかけて文部科学省では、「定住外国人の子どもの教育等に関する政策懇談会」という意見交換会を断続的に行っています。ですが、記録を見る限りでは、議論の中では「ビザの更新時に日語力をチェックできないか」とか「日で生きていくのであれば、日語の習得は必要か

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