今年のノーベル賞ウイークの先陣を切り、東京工業大学の 大隅 ( おおすみ ) 良典 ( よしのり ) 栄誉教授(71)が3日、2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞することが発表された。これで日本のノーベル賞受賞は25人目。2014年は物理学賞を日本人3人が独占したほか、昨年は生理学・医学賞と物理学賞のダブル受賞に日本中が沸いた。3年連続の受賞という偉業を成し遂げた日本のサイエンス研究の強みは、ホンモノか? 読売新聞社が主催する「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」の企画・運営を担当し、科学技術分野の動向を長年にわたってウオッチしてきた読売新聞東京本社調査研究本部の芝田裕一主任研究員は、<独創性の時代が始まった>と読む。 イヤがられた「オートファジー」という言葉 2016年のノーベル生理学・医学賞は、東京工業大学の大隅良典栄誉教授に授与されることが決まった。事前に流された各種の予想でも、多