マクロレンズ選びにはいくつか注目すべきスペックがあります。最大撮影倍率、焦点距離、ワーキングディスタンス、そして自分が使うカメラのセンサーサイズです。また手振れ補正の有無にも注目したいです。順を追って解説しましょう。 最大撮影倍率 マクロレンズとは何かの説明で「すごく大きく映せるレンズ」だと書きました。しかし、すごく大きいというのが曖昧ですよね。どの程度大きく撮影できるかを測る指標が「最大撮影倍率」です。 撮影倍率とは撮像素子(イメージセンサー)に記録される被写体の大きさを表しています。1倍なら被写体の大きさそのままがセンサーに映ります。0.5倍なら被写体は半分の大きさでセンサーに映ります。つまり倍率が大きい方が写真には大きく映るわけです。 レンズのスペック表には普通この最大撮影倍率がいくつかを示しています。表記の仕方は2パターン。ひとつは先ほど説明したような○倍という表記。もうひとつは1