乾電池ニーズを高める“オモチャ” そして新たな乾電池消費につながるトレンドが生まれつつある。そのキーワードは“オモチャ”だ。今、30~40歳代のお父さん世代が、我が子そっちのけで自らがオモチャにのめり込んでいるらしい。 この世代が子どもだった昭和40~50年代には、小型モーターを組み込んだプラモデルや、LED/FL(蛍光管)/液晶を使った電子ゲーム(LSIゲーム)など、乾電池で動くオモチャが全盛だった。そして彼らの憧れだったのは、遠隔操作で自由自在に動かすことができる「ラジコン」だ。 当時、おこづかい数カ月分にお年玉を足してようやく買えたのが、このラジコンだった。比較的手の届きやすいラジコンカーやラジコン戦車などでも1万~数万円はしたし、ラジコン飛行機などは高嶺の花……。それが今では、ラジコンカーなら千円前後から買えてしまうし、憧れのラジコンヘリなども数千円で購入できる製品が登場している。