松岡美樹さんは、「インターネットの「リアル世界化」は正解か?」というエントリーにおいて、 インターネット上に存在するデータ(文章その他)は、集合知である。集合知は、束ねられた意見の数が多ければ多いほど価値が増す。また、そこに集積された意見が多様であればあるほど意義深いはずだ。それが実名でなされたものか? それとも匿名か?なんて関係ない。と述べています。 しかし、集合知が価値を持つためには、意見を発する「衆」の側に一定の能力と誠実さがあることが求められます。「おふざけ」を含めた邪な気持ちで発信される情報の割合が増えれば、集合知の価値はどんどん下落していきます。 前者についていえば、日本国憲法も採用している間接民主主義自体がこれを前提としています。つまり、一般大衆は、個々の法案についての当否を判断する能力は欠けるが、誰を代表に選んだらよいかを判断する能力は十分にあるという前提のもと、国民の主権