中国を中心に感染が拡大する新型のコロナウイルスについて、中国の疾病予防センターなどのグループは、WHO=世界保健機関に報告する前の先月半ばの段階で、ヒトからヒトへの感染が起きていたと発表しました。 それによりますと、先月中に47人が肺炎を発症していて、中国がWHOに報告する前の先月中旬から、患者と濃厚に接触した人たちの間で、ヒトからヒトへの感染が起きていたとしています。 また、15歳未満の患者はおらず、ほぼ半数が60歳以上で56%が男性だったということです。 そして、一部の患者の分析から、感染から症状が出るまでの平均の潜伏期間は5.2日で、患者1人から感染が2.2人に広がったとみられるとしています。 武漢では初期の段階におよそ1週間で、感染者数が2倍になったとみられるとしており、グループは診療所や救急部門での検査に資源を投入し、感染した人を早く見つける体制を整える必要があるとしています。