8日の関東地方は、東京都心で45年ぶりに積雪が25cmに、熊谷では60年ぶりに40cmに達するなど、近年にない大雪となりました。なぜ、これだけ降ったのか。理由をひとことで言うと「すべての条件がそろったから」です。 バランスのとれた低気圧関東の大雪は、本州南岸を進む「南岸低気圧」で降ります。ただ、ほとんど降らなかったり、雨で終わったりすることも多々。気温がわずかに高い、降水量が少ないなど、「何か」が足りない場合が多いのです。 ところが、今回は足りない条件がなく、バランスのとれた低気圧だったと言えます。 ----- ■低気圧のコース8日、本州付近が寒気の影響で低温となっている中、南岸を低気圧が進み雪を降らせた。低気圧が、関東の南海上を離れて通ると、陸地に雪雲が届きません。一方、陸地に近すぎると暖気が入り、雨となります。今回はそのどちらでもなく、昔から「雪が降りやすい」と言われる伊豆諸島南部コー