劇中の役名、修二(亀梨和也)と彰(山下智久)名義で歌う『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系、以下『野ブタ。』)の主題歌「青春アミーゴ」。2005年の本放送当時、「エモい」というワードは現在ほどは一般化されていなかったと思うが、当時この言葉があったら最もこの言葉が似合う曲大賞1位(勝手に作りました)を捧げたい。 メロウでエモーショナルなメロディで「地元じゃ負け知らず」「信じて生きてきた」の部分で亀梨と山下の若く細い喉を絞リ出すような高音の絡み合いが、心の柔らかい部分のど真ん中を刺して、何度聞いても泣ける。これぞ青春の痛み。そしてこの感覚がまるごとドラマの魅力とリンクしているように感じる。 『野ブタ。』は、高校生活を円滑に、学内の人気者でいるために、表面を繕って生きている修二と、マイペースのお坊ちゃん彰が、自分の良さを上手に表現できずイジメにあっている少女・信子(堀北真希)をプロデュースし