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ブックマーク / shosetsu-maru.com (2)

  • 源流の人 第19回 ◇ 長田育恵 (劇作家、脚本家、「てがみ座」主宰) | 小説丸

    言葉と真正面から向き合い磨き上げ、人物の活きる演劇空間を紡ぐ劇作家 物語は運命に翻弄され流転しながらそれでも光の射す方へと観衆を導く 芝居、ミュージカル、テレビドラマ。気鋭の脚家は舞台の枠を超えて等身大の「人間」を描き出す。 この人の紡ぐ台詞は、一言たりとも聞き逃したくない──。劇場通いを日課とする筆者が敬愛する、気鋭の劇作家のインタビューが今回叶った。長田育恵。たとえば太平洋戦争期を舞台にした戯曲では、日、そして当時は日「だった」植民地に暮らした人々の息遣い、悲哀を克明に描いてきた。あるいは熾烈なスペイン内戦を題材とした戯曲では、戦禍を生き抜くためにもがく者たちの葛藤を詳らかに掬い取ってきた。詩人や思想家ら先達の生きざまに触れながら、「ひととしての矜持」を刻み記した戯曲もある。どの作品においても、登場人物は運命に翻弄され、思いもよらぬ岸辺に流れ着く。そのたびに、観る者の心は揺さぶら

    源流の人 第19回 ◇ 長田育恵 (劇作家、脚本家、「てがみ座」主宰) | 小説丸
  • 深緑野分さん 『ベルリンは晴れているか』 | 小説丸

    第二次世界大戦を主な舞台に据えた『戦場のコックたち』が直木賞及び屋大賞の候補となり、深緑野分は新しい歴史ミステリの書き手として頭角を現した。最新長編の舞台は終戦直後のドイツ、ベルリンだ。二〇一八年の日に暮らす作家は何故この物語を書こうとしたのか? およそ三年ぶりの長編歴史ミステリとなった書には、もうひとつの顔がある。ロードノベルだ。 「以前から第二次世界大戦に興味があり、『戦場のコックたち』で連合国側のアメリカを舞台にしたので、今度は枢軸国側を舞台にしたお話を書いてみようと思ったんです。その時にぱっと浮かんだのが、『卵をめぐる祖父の戦争』(デイヴィッド・ベニオフ)という小説でした。お話の中に、ナチス統治下のレニングラードを旅していくパートがあるんですが、時代背景はシリアスなのに道中が結構コミカルなんですよ。ブラックユーモアでシリアスさを茶化すというか、遠い歴史を読者の現実感に馴染ませ

    深緑野分さん 『ベルリンは晴れているか』 | 小説丸
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