韓国・ソウルの憲法裁判所前で「良心的兵役拒否は犯罪ではない」と書かれたプラカードを掲げるデモ参加者たち(2018年6月28日撮影、資料写真)。(c)AFP 【11月1日 AFP】(更新、写真追加)韓国大法院(最高裁)は1日、道徳的信念や宗教上の信条は兵役を拒否する正当な理由として認められるとの判決を言い渡した。14年前の大法院判決を覆す判断で、良心的兵役拒否をめぐる多くの裁判の行方に影響を及ぼしそうだ。 韓国では朝鮮戦争の休戦協定が結ばれてから65年にわたり、18~35歳の健康な男子全員に約2年間の兵役が義務付けられている。兵役拒否には通常、懲役1年6月の実刑判決が下り、兵役に代わる地域奉仕活動などの選択肢はない。1950年以降これまでに約1万9000人が良心的兵役拒否により実刑を科されており、その多くは宗教団体「エホバの証人(Jehovah's Witnesses)」の信者だ。 しかし、