同チームが開発したスマートフォンアプリ「ENTRAIN」を通じ、100カ国の数千人以上の就寝時刻や起床時刻を収集。国別の平均睡眠時間を比べたところ、日本とシンガポールが7時間24分と最も短く、オランダの8時間12分が最も長かった。同チームの研究によると「国ごとの社会的なプレッシャーによる影響が強く、体内時計の働きが弱まることで就寝が遅くなり、睡眠時間の減少につながる」という。 年齢・性別で見ると、睡眠時間が最も短いのは中年男性で、大半が7~8時間を下回っていることも分かった。女性は男性より睡眠時間が長く、全体の平均を約30分上回っている。日中、室内で働く人は、屋外で働く人よりも睡眠時間が短くなるとの研究結果も明らかにしている。 成果は、米誌「ScienceAdvances」電子版に5月6日付で掲載された。 関連記事 長時間のゲームは子どもの脳に悪影響? 「言語知能下げる」東北大研究 発達期