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戸田葬祭場のペット火葬炉。空間は明るく、あまり悲壮感は感じられない。天使の乗った台座に遺体を乗せて最後のお別れをすると、台座が下に降りて火葬される。 江戸時代から続く、火葬場の歴史 火葬場にはなぜ、公営と民間の2つの種類があるのだろう。 全国にある火葬場の大半は、公営である。だが、東京23区に限っては9カ所の火葬場のうち、民間の東京博善が運営する施設が6つを占めている。その理由を知るには、火葬場の歴史をひもとかねばならない。 火葬が庶民の間にまで普及し始めたのは江戸期だと言われている。江戸幕府の政策である檀家制度の下、ムラで死者が出れば、近くの寺の境内で火葬を実施することが多かった。そうした寺は「火葬寺」「火屋」などと呼ばれた。つまり、当時は寺院が、葬式、火葬、埋葬(墓)をワンストップで担っていたのである。 ところが明治に入ると、神道と仏教を切り分ける、いわゆる神仏判然(分離)体制が敷かれ
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