印刷 加藤桃子・奨励会1級=東京都渋谷区 将棋の第1期リコー杯女流王座戦五番勝負第5局が12日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、加藤桃子奨励会1級(16)が、清水市代女流六段(42)に129手で勝ち、通算3勝2敗で初代女流王座に決まった。リコー杯は今年始まった棋戦で、優勝賞金は500万円。 女流棋士の資格を持たない奨励会(日本将棋連盟のプロ棋士養成機関)会員が、女流棋戦の番勝負に挑むのは初めてだった。清水は女流タイトルを計43期獲得した女流棋界の第一人者で、第1、3局は加藤が、第2、4局は清水が勝っていた。 連盟のプロには、名人戦など一般棋戦に出る四段以上の「棋士」と、女流棋戦に出る「女流棋士」の2通りがある。女性の「棋士」はいまだ誕生しておらず、奨励会の初段がこれまでの最高位だ。従来、奨励会員は女流棋戦に出られなかったが、今春、連盟が規定を変えて一部可能になった。 関連記事奨励会