編集部より 当連載「現象としてのゲーム」は、やや難解な表現を含んでいます。一読しただけでは理解が難しい内容もありますので、複数回読み込む事を強く推奨します。 私はゲームというものが、単に娯楽ということを超えて、とんでもない可能性をもつものだと思っている。こういうことを言うと、直感的に、私のことを、少し頭のおかしい人のように思われるかもしれない。あるいは、ただの個人的な趣味の価値をむやみに振り回して主張するあたまのわるいオタクみたいに思うのかもしれない。 あたまのおかしい人の話を聞く気で聞いていただいてもかまわない。実際、これから話すことは、私の所信表明演説のようなものになる。けれども、単なる思い込みということを超えて、少しは系統立てて話しをしてみたいと思う。 「頭のいい人。まともな人」なるもの 私が仮に頭のおかしい人だとして、逆に「頭のいい人。まともな人」なるものについて少し考えてみてほし