開店したすき家。ドライブスルーにも長蛇の列ができた。店のスタッフに勧められ、花輪の生花を持ち帰る客も=稚内市大黒 北海道稚内市で2月末、牛丼チェーンの「すき家」が日本最北の牛丼店を開店した。初日は近所のサラリーマンから主婦、女子高生グループまで幅広い客層でにぎわった。商圏人口の少なさや輸送コストの壁が、チェーン展開する飲食店の進出を阻んできた同市だが、運営する「ゼンショー」(東京)は「採算性はある」と強気だ。 市街地を通る国道40号の交差点脇。近くには繁華街や宗谷支庁、北海道開発局などが入る合同庁舎がある。同社は「人口や交通量などの調査で採算が見込めると判断した。通り沿いに昨年開店した自社系列のファミリーレストランもあり、輸送コストの低減や自社製品のイメージアップも図れる」と説明している。 チェーン展開する小売店は一定地域内に集中的に店舗を置き、効率化と認知度を高めてシェアを拡大する