結論から言うと、安倍首相の思惑通りにいった。 「大義なき解散」と言われている。なぜ今選挙を行わなければいけなかったのか。 安倍首相は、もともと2015年10月に消費税を10%にするつもりだった。ところが先月11月発表された7月~9月期のGDP速報値が、想像以上に悪かった。今年4月に消費税を8%に引き上げた影響が非常に大きな影響を与えており、前期比年率換算で1.6%減、前回の発表もマイナスだったからこれで2期連続になる。つまりは景気が後退している。これじゃあ無理だとなったわけだ。 その直前の10月31日に、日銀が追加の金融緩和を決めた。それは長期国債の年間買い入れ額を30兆円増やして80兆円にし、不動産投資信託の購入量も3倍に増やすという大規模なものだった。効果は抜群で、10月には日経平均株価が1万5000円を割りそうになっていたところが、一挙に1万7000円まで跳ね上がった。 しかしこれは