「無礼」 日本代表チームの通訳を務める佐藤秀典は、あえて強い言葉に訳した。 「2度のテストマッチを通じて、我々はちょっと無礼な扱いを受けたと思う」 6月25日、スコットランドとの第2テストマッチを終えての記者会見で、日本代表ヘッドコーチ代行のマーク・ハメットはそう言った。 この日、日本代表は後半9分には16対9と7点リードを奪いながら、以後4つのPGを許し、16対21の逆転負けを喫した。トライ数は日本の「1」に対しスコットランドは「0」。スコットランドの21点はすべて、日本の反則によるPGで挙げたものだった。 「スコットランドのコーチ陣とも話したけれど、彼らも『ベストチームが勝ったわけじゃない』と言っていたよ」 後半は相手の3倍もの反則が与えられた。 単純に、判定に不満をぶちまけていたわけではない。ハメットが使った言葉は「ディスリスペクト」。直訳すれば「リスペクト(敬意)を欠く」。意訳すれ
![要領よく勝利を掴んだスコットランド。ラグビー日本代表に欠けていたもの。(大友信彦)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e5373d089dcc63d9d9d76de095b3645b5a041f22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F5%2F-%2Fimg_c57823b93e8206420e72ff6bf1ca2f2c130249.jpg)