日本の都市圏ではエスカレーターを利用する際、歩く人のために片側を空けることが長年の通例だった。しかし、転倒などの事故につながるとして、近年はその風向きが変化している。首都圏の駅を利用すると「立ち止まって利用しよう」「歩かないで」といったメッセージのポスターやアナウンスを見聞きする機会が増えた。 とはいえ、仮に"正しい"利用の仕方を理解していても、首都圏のエスカレーターで右側に立ち止まって利用することには難しさが伴う。特に朝夕の通勤時間帯に右側に立ち止まろうものなら、後ろから相当のプレッシャーを受けることは必至だ。多くの人は圧力に負けて自分もまた歩くか、立ち止まるために左側の長蛇の列に並ぶことになる。 こうした状況を受けて、2021年に埼玉県が全国の自治体で初めてエスカレーターの利用に関する条例を施行した。 しかし、今のところ期待された結果は出ていないようだ。エスカレーターの歩行率調査を行っ
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