合意の話の続きをしよう。 前回のエントリからちょっと間が空いてしまったが、引き続き「合意」と言う話をしよう。 合理的な合意は日本国民にとって大変重要なことだとL.starは思っているが、その重要性はあまり理解されていない。合意形成という行為はしばしば妥協と見られ、そして「妥協したら負け」という言葉の方が有名だから、みなさん妥協したがらない。負けたがらないのだ。 それは個人の行動としてはある程度正しい。しかし共同体全体の利益を考えると嘘だ。妥協しなければ共同体の合意が取れず、全体としての組織力を発揮できない。組織力を発揮できなければ外敵に負けるのだ。実際日本は他国に対して以前ほど強くはなくなってしまった。 妥協しなければどうなるか? それはここ最近でも複数の例がある。まず最初は ベルギーはもはや国ではない で紹介されているベルギーの政局。日本は1年で総理大臣が辞めるという異常事態が続いている