東日本大震災から9カ月が過ぎましたが、震災による直接被害とは別に、結構な規模で日本社会に被害をもたらしているのが、「反原発」派による風説の流布でしょう。 反原発は一種の宗教のような勢いで広がり、原発容認派は肩身の狭い思いをしていますが、反原発派の主張はそのほとんどが荒唐無稽です。 ちょうど頃合い良く、このような本が出版されました。 『検証 大震災の予言・陰謀論』(文芸社) 震災にまつわる様々な陰謀論や、反原発文化人たちのムチャクチャぶりが手際よく解説されている良書です。筆者は往年の「トンデモ本シリーズ」愛読者でもありますので、実に楽しく読むことができました。 筆者のスタンスは「緩やかな原発廃止派」であり、同時に「近隣を除けば放射線被害は殆どない」と言う主張を開示しています。本件についてはそれなりに時間を費やして調査し、論考していますので、論旨の正確性には自信があります。 本稿の目的は上記の