全国各地の味覚を気軽に食べることのできる昨今、日本の食べ物から国境線は消えた……と思っていた。 ところが関西では関東名物でもある“ちくわぶ”の存在がまだまだ希薄だ。 以前よりはスーパーなど店頭で見かけるようになったものの、まだどこか、肩身の狭そうな様子で隅っこに置かれていることが多い。 食べたことのない人にとって、ちくわぶは未知の存在だ。チクワ? はんぺん? と、味さえイメージできないと言う声も聞く。 しかしちくわぶは小麦粉が主成分。粉物文化の関西にはすんなり浸透しそうなものだが、関西風の薄味にちくわぶが馴染まないのだろうか。それとも、食感が馴染まないのか。 そこで、練り物やちくわぶなどを手がける紀文食品さんに、ちくわぶの美味しい食べ方を伺ってみた。 まず、ちくわぶの定番メニューと言えばおでん。 そしておでんだけでなく、味が染み込みやすい煮物もちくわぶには合うそう。5分、10分煮込むのでは
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