OSS(オープンソース・ソフトウエア)業界では、“知る人ぞ知る”存在の吉岡氏。今年6月、ミラクル・リナックスの取締役CTO(最高技術責任者)を退任すると同時に、「生涯一プログラマ」の道を歩むと宣言した。 技術の変化が激しいIT業界で、50代の“おじさん”がプログラマとして活躍できるのか―。私に厳しい問い掛けをする人はいる。確かに、技術の最前線で活躍できるかどうか確証があるわけではない。しかし、「やる」と腹をくくった以上、とことんプログラマの道を突き進んでいきたい。 私は新しいアルゴリズムを考えたり、プログラムのバグを見つけ出して改良したりすることが、好きで好きでたまらない。しかし、この8年間はプログラミングに集中できなかった。OSSの可能性を世に知らしめるために会社を設立したものの、幸か不幸か経営陣の一人に名を連ねたからだ。社員の生活を預かる身として、さすがに自分の好きなプログラミングに没