新型コロナウイルス「オミクロン株」の新系統「XE」が猛威を振るい始める中、イギリスの大学研究チームの研究で「感染時の症状が軽症でも、脳が委縮する可能性がある」ことが明らかになりました。日本の専門家も、警鐘を鳴らしています。 「これは、オミクロン株の流行以前の話ですけども、コロナに感染すると、前頭葉の下部と側頭葉の一部が委縮をします。これはイギリスからの論文で分かっています。恐らく、こうした脳の萎縮によって、認知症などの色々な後遺症が出るのではないかと言われています」(国立病院機構三重病院 谷口清州医師) イギリス・オックスフォード大学の研究チームが、世界的学術誌「ネイチャー」に寄せた論文によると、新型コロナの感染前と後で脳の画像に違いがあるか調査したところ、軽症であっても脳全体の大きさが縮小し、嗅覚と記憶に関連する部分に変化があったといいます。 Q.それは軽症でも? 「おっしゃる通りです。