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ブルーズに関するsumakinのブックマーク (12)

  • さらば従兄の背中よ、ケムール人よ - 紺色のひと

    僕にはイトコ兄弟が多いが、うち従兄と呼べるのはひとりしかいない。僕よりも二週間だけ年上の、同い年の従兄がそうだ。彼、貞光の話をしよう。 僕と彼はほとんど双子のようにして育った。家は隣同士で、一緒にチャンバラをして、近所の同じ幼稚園に通い、雪球を投げ合いながら同じ小学校に通い、一緒に地下鉄とバスに乗って同じ中学校に通い、一緒に近所の高校に進学した。彼と僕がイトコ同士だというのは友人みんなが知っていて、あまり話したことのない女子にも話が伝わっていた。僕は廊下を歩いていると、こんなふうに声をかけられた。 「ねぇ、アサイって、貞光くんのイトコなんでしょ?」 何度も、何度もそう言われたと思う。僕が違和感を覚えたのは高校に入ってからだった。『僕が貞光のイトコだ、と言われるけれど、貞光が僕のイトコだ、と言われたことがない』ことに気づいたのだった。話の主体は常に貞光だった。僕が目立たなかった訳ではない。悪

    さらば従兄の背中よ、ケムール人よ - 紺色のひと
  • 昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed

    前回(http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/20100727#1280201283)のつづき。お年寄りや障害のある方向けの事サービスは僕の会社の事業のひとつで、僕はこの仕事にやりがいを感じている。先日、ある高齢者施設で試をおこなった際に、べやすく加工した品をみてウチの部長がゲロみたいでべられないと言い放ったことに頭にきて、そんなにゲロゲロ言うなら物のゲロ吐くまで追い詰めてやると僕は社長に上申したのだ。もう少し裏工作をするなど手はあったかもしれないけれど、性にあわないし、なにより社内で明るみにしたかったのだ。 聴聞会は三日、三回に分けておこなわれた。メンツは社長以下部長クラスと僕。一回目は僕があげた上申書の内容確認に終始した。僕の論旨は、福祉施設向けの事サービスを営業する人間、監督する人間として部長は著しく適性を欠く人物である。現在、この事業は順調に

    昨日、上司にキレた。〈顛末篇〉 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • (我が家の)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド - 未来の蛮族

    ずっと、母方の祖父のことが好きではなかった。 そう言い切ってしまうのも実際とはやはり違っていて、より正確に表現するならば、好きだとか嫌いだとかいう以前の問題で、おれは祖父の生き方を全く理解することができなかった、と言うべきなのだろう。おれにとっての彼は、ほとんどエイリアンのようなものだった。たとえば、母方の祖父はかつて家庭にほとんどお金を入れることがなかったという。これで祖父が酒や博打に現をぬかす放蕩者であったなら、まだ人間的な理解を行う手だてもあったかもしれない。しかし、タチの悪いことに、実際の彼は非常に勤勉な男だった。日が昇る前に畑に出かけてゆき、日が落ちても月明かりの下で働く。それが祖父の生活であった。それほどまでに必死で働いていながら、家庭にはまるでお金を入れない。奇妙な生き方だ。 祖父はいったい何のために働いていたのだろう? 母の話によれば、祖父は畑仕事で得たわずかな利益の全てを

    (我が家の)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド - 未来の蛮族
  • 昨日、上司にキレた。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    わりとクソな会社で働いているなかで、唯一やりがいのある仕事だと感じている仕事、胸を張れる仕事がお年寄りや障害をもつ方に事を提供するビジネスで、あまり利益をもたらすビジネスではないせいか、忌々しい部長は、「あんな陰気な商売」「たいして儲からない」と、ことあるごとに文句をいっているのだけど、昨日、営業で同行した、とある施設で、お年寄り向けにべやすく加工調理した品を施設側の人に試してもらう際に「こんなゲロみたいなもの、俺はべられない」と言い放ったのには、気で頭にきた。 それほど大きな声ではなかったが狭い部屋で試していたのでその場に居合わせた人の耳には届いたはずだ。相手の人も、聞こえないふりをしてくれたけれど、明らかに、一瞬目を見開いていた。部長は問題のある人間だとは思っていたけれど、それは幼稚っぽさからくるもので根っこの部分は腐っていない人間だと僕はどこかで信じていたので、今回の裏

    昨日、上司にキレた。 - Everything You’ve Ever Dreamed
    sumakin
    sumakin 2010/07/27
    がんばって!
  • ベテラン看護師に問われても、わからない命のこと。

    植物状態の人と、今日も会う。 仕事で。 ナースでぇーす☆命救ってまぁーす☆ って昨日の合コンで言って、「実演!」なんつって脈を測るふりして手を握ったりして、 すごい楽しかったその翌日に、真顔でここにいて、気で脈を測っている。 その脈はとても規則正しく、きれいに打っているけど、 目の前の人は、目も開けない。いや、たまに半目。なんの意識もない。 何も喋んない。何もべない。自分で息すらできてない。 人工呼吸器の一定の吸気排気のリズムと、心電図モニターの音と、たくさんの点滴がぐるぐると彼を囲んでいる。 その人は、私の彼氏でもなければ、親御でもない。ただの一期一会。私はこの人を知らない。 ある日、玄関で倒れた。脳出血だったみたい。 1人暮らしで、家族はいなかった。地方から1人出てきて、兄弟からも絶縁されていた。 色々な機関をあたって、やっと連絡先を見つけて連絡を取った家族は 「いやぁ~あの~」を

    ベテラン看護師に問われても、わからない命のこと。
  • twitterで知り合った友人が亡くなった - Everything You’ve Ever Dreamed

    彼女とはツイッターで出会った。共通のフォロワーがひらいた飲み会で初めて顔をあわせた。二月の東京だった。彼女が、僕の日記(つまりここだ)が面白いと言うので、調子にのり、ああ、よく言われますと冗談のつもりで言い返すと変なものを見るような目をしていた。それが彼女との最初だった。そして、それが最後だった。彼女は死んでしまった。 訃報をきいてすぐに僕は彼女のツイッターのホームをひらいた。「つぶやき」は五月を最後に終わっていた。終わりのほうは体調不良をほのめかす発言の頻度が増えていた。僕はまったく気付いていなかった。彼女は、彼女の言葉、彼女に気付かないまま流れていく世界を眺めてどう思ったのだろう?そして、不安を感じさせる言葉のあいだあいだには、健康になりたい、元気な体が欲しい、という願いの言葉があった。 仲間たちと彼女の通夜に行った。ツイッターで出会い、インターネットの向こうで知らないうちに病に斃れて

    twitterで知り合った友人が亡くなった - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 生きたくないけど死にたくない

    派遣といっても請負ですが辛い。28歳で何のスキルも学歴も向上心もなく ただ倉庫で荷物の仕分けをして働いている。 この時期は無性に暑いし、仕事で失敗すると自分のミスじゃなくてもむちゃくちゃ怒られるし 請負なんで正社員からは人間扱いされないし、俺以外の派遣のメンバーは楽しそうに仕事してて 休みの日も一緒に遊んでるらしいが、俺はその輪に入れないでいる。 派遣の同僚のほとんどは派遣会社から「正社員になりませんか!」と誘いがあるが、1年以上働いている 俺には全く無し、一ヶ月しか働いてない人でも打診があるのにorz まぁ俺は非コミュだし仕事できないから当然だけど、やっぱヘコむは。 仕事探してるけど自分ができそうな仕事は見つからない。 もうこれ以上生きたくないけど死ぬ事はできない。 俺は3人兄弟で弟は知的障害者で今は工場で働いてる真面目な子、妹は大学院に行ってる頭のいい子。 両親は障害のある弟と念願の女

    生きたくないけど死にたくない
  • 死にたい

    死にたい.彼女も死にたいって.こんな悲しいことはない. ぼくは死にたくない.笑えない.何をやってもうまくいかない 何をやっても、 他人を馬鹿にしちゃだめだ.自分に全部跳ね返る. 跳ね返ったものは感謝しなきゃいけない.それで因果応報.報われるから. ありがたやありがたや.感謝しよう. でもつらい.一つひとつころされる.二人で結婚して子供を作りたかった.まだ無理じゃないけど でも悲しい. 悪いことがあればいいことがある.降り掛かる困難に感謝. お金がない.ニートだから.死にたい.ニートなんて死にたい.twitterにいる明るいニートとかうらやましいよ. アニメとかも知らないしテレビもネットも面白くない.ネットのようなコンテンツで楽しめるオタクがうらやましい. 何が向いているんだろうかわからない.お金がほしい.お金がほしいと欲をかけば自滅する.他人よりやってやろうと焦って気負いして自滅する. い

    死にたい
    sumakin
    sumakin 2010/06/29
    とりあえずマイクを握れ!お前のストーリーを全部ラップにしろ。
  • わたしは愛をジャギに聴く - 春巻たべた

    ロリコンに必要なのは、幼女ではなく友人である。「このロリコン野郎」とバカにしてくれる友人(非ロリコン)がいれば、人生は上々だ。       ――COMIC LO 2006年4月号 Vol.25 「おつかれー」「おっつかれー」「ただいまんこー」「よろちんこー」「まんこー」「まんこまんこー」「うんこー」「ドルジやめちゃったね」「また判官贔屓かよウンコカスが」「ドルジは千の風になってモンゴルの枯野を駆け巡っています」「相撲界はドルジには狭すぎたんです」「相撲をdisってドルジの味方気取りって脳味噌腐ってるよね」「死ねばいいのにね」「お前等だって相撲なんて見てやしなかったじゃねえか偉そうに」「いや、見ないっすわデブの裸とか」「つーかドルジのニュースはスポーツ枠でやれと」「お前等相撲舐めてんの?立ち技最強だよ?」「マケボノは相撲にひどいことしたよね」「よしわかった、四十八手全部言ってみろ」「松葉崩し

  • ページエラー

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  • だんだん寂しくなっていく風景について - 事務屋稼業

    先日、といってもひと月くらい前のこと、近所のスーパーが店を閉めた。子どものころからよく行っていたスーパーだった。いちおうチェーン店だけど、展開は県内限定で、たぶん店舗は4、5軒くらいだと思う。じつをいうと、ぼくの母がむかしつとめていた場所だったりする。母はよく仕事の帰りに、店先の屋台で焼き鳥を買ってきてくれた。ぼくはその150円の焼き鳥が大好きだった。 閉店当日の朝、店長がパートのおばちゃん一同をあつめて、「突然ですが、今日でこのお店を閉めることになりました。いままでお疲れさまでした」と告げたという(母に聞いた話だ。母は知り合いのパートさんから聞かされた)。まったく寝耳に水で、おばちゃんたちは茫然としたそうな。その後のフォローなんかもちろんない。泣き寝入り、というと悲しい物言いになるけれど、当のおばちゃんたちは憤慨しつつも、「まあ、このご時世だからね」と諦観した様子だという。 スーパーが

  • http://d.hatena.ne.jp/nagonagu/20100204

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