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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (12)

  • 『トイ・ストーリー3』を見たゼ! - 空中キャンプ

    新宿にて。初日。すばらしい!! とてつもない作品でした。「観客の期待値を超えることが前提」というピクサー作品にあって、決して失敗の許されない『トイ・ストーリー』シリーズという看板作品の続編をリリースし、それがもはやこれ以上のエンターテインメントは考えられないほどに最高のクオリティであるという事実にふるえました。シナリオ、題材、映像、ストーリーテリング、テンポ、キャラクターなどすべてに隙がなく、笑わせ、驚かせ、感動させるといった要素があくまでエンターテインメントの枠組のなかで完成され、4歳の子どもにも理解できる平易さで描かれている。すごい! できるだけ内容に触れないようにインプレッションを記したいとおもいます。 『トイ・ストーリー』シリーズ3作が一貫して描いてきたテーマはふたつある。今作がすばらしいのは、このふたつのテーマにしっかりと決着をつけ、作品において回答を提示している点だ。『3』に続

    『トイ・ストーリー3』を見たゼ! - 空中キャンプ
  • 『アウトレイジ』を見たゼ! - 空中キャンプ

    新宿にて。北野武新作。初日。とてもよかったです! 北野にとってのホームグラウンドである暴力映画というフィールドにふたたび戻ってくることで、彼がやくざ映画のフォーマットを通して表現したいことはなにか、バイオレンス描写をどのようにとらえているかがより明確になったようにおもいました。監督みずからおこなう編集のセンスとビジュアルのキレはすばらしいのひとこと。北野は以前に「人の撮った映画を編集する仕事もしてみたい」と話しており、北野のエディットがいかにすぐれているかを再確認できた一でもあった。 かつて北野は『レザボア・ドッグス』の有名なワンシーン(以下画像)を評して、「まるで歌舞伎の型ように完成されたかたちがある」といった。この視点にはおもわず膝を打ったことをよく覚えている。たしかにこのビジュアルには、一瞬のなかに永遠を封じこめたような完成されたうつくしさがある。このかたちを歌舞伎のようだと感じる

    『アウトレイジ』を見たゼ! - 空中キャンプ
    sumakin
    sumakin 2010/06/13
  • 『ブラスト公論 誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない 増補新装版』/宇多丸 前原猛 高橋芳朗 古川耕 郷原紀幸 - 空中キャンプ

    〇六年に発売、その後入手が困難になり、古価格が高騰していた『ブラスト公論』が、増補して復活。ようやく読めるようになりました。五人の若者たちが、さまざまなテーマについてひたすら議論を戦わせるという内容のおもしろさは変わらずですが、オリジナル版の読者にとっても、この「増補された部分」がおもってもみない展開で、時が流れれば人はこのように変化していくのだな……と感慨にふけってしまいました*1。既読の方にもすすめられる、たのしく読める一冊で、ほんとうによかったです。 「いま、このタイミングでしか言えないこと」というのが、誰にでもきっとある。ひとつの事柄について、もっとも熱をこめて、真剣かつ切実に考えることのできる「特定の時期」が存在するような気がするのだ。雑誌の連載があった十年前、五人の語り手はおよそ二十代後半といったところ。こので語られる、自意識、恋愛ファッション、人間関係、他人の視線といっ

    『ブラスト公論 誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない 増補新装版』/宇多丸 前原猛 高橋芳朗 古川耕 郷原紀幸 - 空中キャンプ
  • 2009年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    こんにちは。ブログ「空中キャンプ」を書いている伊藤聡です。ついに今年もあと数日というところまでやってきました。みなさんにおかれましては、どんな一年だったでしょうか。むろん、悔いのない一年が望ましいのですが、マヤ文明によれば、2012年で世界は破滅するとのことですので、どれほどあがいても、われわれが生きていけるのはあと3年。どうせみんなそろって滅亡することはすっかり確定しているわけですから、それまでのあいだは、歌舞伎揚げをべたり、横断歩道の白いところだけをぴょんぴょん飛んで渡ったりしながらすごすことにしましょう。 さて、先日みなさんに参加をおねがいした、「2009年の映画をふりかえる」の結果がでました。なかなか興味ぶかいランキングになりましたよ。その結果をここにお伝えしていきたいとおもいます。このような質問に答えていだたくアンケートでした。 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 20

    2009年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
  • 2009-11-09 - 空中キャンプ

    こんにちは、空中キャンプを書いている者です。人びとがこぞってヒートテックを買い求め、ユニクロで大行列するこの季節、わたしは、侍功夫氏主宰の映画同人誌、"Bootleg" の立ち上げに誘っていただき、参加しました。執筆者は、職の映画監督やプロのライターといった格派ぞろい。まだ他の方の原稿は見ていないのですが、きっとおもしろい内容になっているハズです。詳しい内容はZKRでチェック! 編集長、侍功夫さんのブログ 執筆者は、侍功夫さん以外にも、古澤健さん(ふるにゃん)、真魚八重子さん(やえこ)、破壊屋ギッチョくん(もてもて君)、とみさわ昭仁さん(飲み会で僕の話をあんまり聞いてくれない)、永岡ひとみさん(さわやか女子)、マトモ亭さん(農主義者)と豪華です。ここにわたしも参加しました。かなり豪華な布陣ではないでしょうか。いままで知らなかったたのしい映画の世界が広がる、おもしろいになっていると

    2009-11-09 - 空中キャンプ
    sumakin
    sumakin 2009/11/10
  • ひとりごと - 空中キャンプ

    ひとり暮らしをしていると、ついひとりごとがでてしまう。気がつくと、よくわからないことを、誰に向かってというわけでもなく話している。これ、人に見られたらずいぶん珍妙な光景だろうな、とおもいつつも、ひとりごとはつい、口をついてでてしまう。わたしはなにやら心の病でもあるなのだろうか。なんだか脈絡のないことを、まるで誰かと会話でもするみたいに話してしまうのだ。自分でも、これはいったいなんだろうと心配になることがあるけれど、やはり、気がつくとそうしてしまっている。 とはいえ、ひとり暮らしをしている人がみな、ひとりごとをいっていると決まっているわけでもなく、きっとわたしは特殊な例外なのかも知れないとおもっていた。映画『空気人形』は、だから、わたしにとっては、「ひとり暮らし映画」としての側面もあって、あの作品においては、ひとり暮らしならではのがらんとした自由と孤独がとてもうまく描かれていたとおもう。孤独

    sumakin
    sumakin 2009/10/23
  • 『空気人形』を見たゼ! - 空中キャンプ

    渋谷にて。初日。是枝裕和新作。とてもよかったです! すごくいい映画でした。是枝のフィルモグラフィーは、つねに、あたらしい方向性とアイデアで刷新されつづけてきていますが、今回はおもいきって性の暗部にも踏み込むなど、さらに新境地を見いだした感があります。とつぜん心を持ってしまった、人形の女の子の物語。 空気でふくらませる人形を恋人に見立てて同居している独身男性(もちろん夜は性行為あり)、という生々しさにもかかわらず、描き方はまったく下品ではなく、映画のたたずまいは凛としている、というあたりに、是枝監督の矜持を見ました。『ラースと、その彼女』とはまた別の方向性を持つファンタジーになっていましたが、孤独というテーマを扱う手つきには、どこか共通点も感じられました*1。ペ・ドゥナかわいい! 全脱ぎ! しかし、ペ・ドゥナのはだかがいっさい下品にならないのも、ストーリーの力だとおもいました。 この映画にで

    『空気人形』を見たゼ! - 空中キャンプ
  • 私たちまだ死んでない - 空中キャンプ

    サリンジャーは、「ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー」という、それだけですぐにユダヤ系だとわかってしまう名前を隠すために、ずっと、JDサリンジャーと名乗っていたのだという。かくいう私も、ちょっとだけそれに似た理由で、たかこ BLと名乗っている。BLがなにを略しているのかを、私は口にすることができない。だから私は、行儀のいいタクシー運転手みたいに、余計なことをいわず、どこへいってもできるだけおとなしくしている。 私たちの日での生活はいくぶんきゅうくつだ。いつも、誰かに見つかってしまわないかとそればかりを心配している。三者面談のときには、お父さんにきちんとひげをそってスーツを着てもらうようにおねがいしなければいけなかった。「ちゃんとしたスーツを着てね」と私はいった。「なるべく原理主義者っぽくないやつ」。お父さんは肩をすくめて、「わかってるよ。俺は三者面談にはターバンを巻いていかない主義な

  • 映画『おっぱいバレー』の結末を提案します! - 空中キャンプ

    まもなく公開される、綾瀬はるか主演の映画『おっぱいバレー』。試合に勝ったらおっぱいを見せてあげるという約束で、バレーボール部顧問の綾瀬はるかが中学生をがんばらせるという内容である。とはいえ、わたしたちもいい大人。現実をまっとうに認識する能力がいささかなりとも備わっていれば、もちろん、綾瀬はるかがこの映画で、ほんとうに観客におっぱいを見せるようなことは起こらないと理解できます。あたりまえである。見せるわけがない。 では、われわれをきちんと納得させるエンディングがあるとすればどのようなものなのかについて考えてみたい。わたしはこの映画の原作となる小説を読んでいないので、どのような結末が準備されているのかはわからないのですが、この映画の結末には、ふたつのエンディングが考えられます。すなわち── 試合に勝った生徒たちにおっぱいを見せる 試合に負けたのでおっぱいは見せない のいずれかであり、今回は1の

    映画『おっぱいバレー』の結末を提案します! - 空中キャンプ
    sumakin
    sumakin 2009/03/06
    それでも、それでもはるかなら、なんとかしてくれる!
  • ウィキペディア - 空中キャンプ

    ウィキペディアにはほんとうにいろいろなことが書いてあって、歴史や科学、地理といった万人に有益な情報もあれば、AV女優一覧のような、いったいこれを誰が作成しているのだとおもうようなものまである。 ウィキペディアは事典であるため、客観的で公平な記述が必要になる。もちろんAV女優であっても、そのルールは同様に適用されることになる。いくらファンであろうとも、「僕はねー、この子のおしりのラインがとってもこう、いやらしくて好きだなあー」などとは書けないのであり、事典である以上、主観を避け、できるだけ有益な情報を記載するべきだという前提に沿って作られているのだ。しかしたとえば、麻美ゆまさんという方の、この情報はどうだ。 「喘ぎ声の大きさには定評がある」 定評がある、というところに、事典としての公平性が感じられる。「喘ぎ声が大きくて、そこが僕はいいとおもう」ではだめなのだ。きっと、アダルトビデオのファンの

    sumakin
    sumakin 2008/09/05
    勉強になる
  • 2008-07-30 - 空中キャンプ

    アイドルの中川翔子さん(しょこたん)は、子どものころにすきだったアニメ関連のおもちゃを、今になって買い直しているという。魔法少女のアニメがすきだった彼女は、今では入手困難となった、当時のおもちゃをこつこつと集めているのである。こんな感じに。 おそらく、劇中でこれらのステッキを振ると魔法が使える、といった設定の道具なのだろう。自分がまだ小さかったころに遊んでいた、こうしたおもちゃをコレクションすることで、なにか癒されるような気持ちになるのだという。こんなかわいい趣味があるのか、しょこたんには。キュートではないか、とおもった。なんかノスタルジックだしね。おそらく、こうしたアイテムに託された、子ども時代のおもいでがあるのだろう。 しかし、すこし考えてみて、なんというかよくわからなかったのは、なぜ、まだ二十三歳の若くてキュートな女の子が、ことほどさように子ども時代を懐古しているのかということである

    2008-07-30 - 空中キャンプ
    sumakin
    sumakin 2008/07/31
  • 2007-12-23 - 空中キャンプ

    みなさんお元気ですか、空中キャンプを書いている者です。 さて、みなさんの2007年はいかがだったでしょうか。わたしはさほど変化のない、いささか地味な一年でしたが、それはいいことなのかも知れません。よくもなし、わるくもなし。その、プラマイゼロ感が。もちろん、07年が節目になった方もいらっしゃるでしょうから、そうした方はさらに上昇していっていただきたいです。わたしも、来年はちょっとだけしあわせをつかみたい。しあわせは、なにげに手にいれたいね。 さて先日、07年の映画についてのアンケートをおねがいしました。それらをもとに、今年の映画でいちばんおもしろいのはなんだったのか、ふりかえってみたいとおもいます。あらかじめ、みなさんにおねがいしたアンケートは、このようなフォーマットでした。 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 2007年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 2で選

    2007-12-23 - 空中キャンプ
    sumakin
    sumakin 2007/12/24
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