BETWEEN WAR AND PEACE Photographs by James Hill マイユボワ(フランス、07年) わが子の写真に表れているのは美よりも、親の愛情とその複雑さだ。子供たちはいつも、私が撮った写真は自分じゃないみたいと言う。私にとってこれらの写真は、離れている日が多くても、その時は彼らのそばにいたことの証し 「喜びで満たしてくれる記憶を大切にすると同時に、暴力的で残酷な記憶を消そうとした。しかし戦場に行った多くの写真家と同じように、その亡霊を抑え込むのには苦労した」 ニューヨーク・タイムズのカメラマンで、ピュリツァー賞受賞者のジェームズ・ヒルは写真集『戦争と平和の間で』の中でこう書いている。50枚の写真と一枚一枚の背景について記した手記から成るこの本には、イラク戦争や英ウィリアム王子の結婚式、ローマ法王(教皇)ヨハネ・パウロ2世の死去などさまざまな歴史的瞬間が収め
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