過激派組織IS=イスラミックステートが再び制圧したシリア中部の世界遺産、パルミラ遺跡について、ユネスコ=国連教育科学文化機関は、新たに遺跡の一部がISに破壊されたとして、「戦争犯罪だ」などと強く非難しました。 ユネスコによりますと、パルミラ遺跡の衛星写真を分析した結果、古代ローマ時代の円形劇場の舞台の中心部にがれきが散らばっているほか、16本の石柱からなる「四面門」が4本を残して破壊されていることが確認されたということです。 シリアの内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、ISは今月上旬に爆弾を使って破壊したということです。 ISは去年までパルミラを支配していた際も、イスラム教の極端な解釈に基づいて神殿や凱旋門などを相次いで破壊しており、シリアの政府軍がいったん奪還したあとは、ユネスコなどが遺跡の修復に向けた準備を進めていました。 ユネスコのボコバ事務局長は20日の声明で「新た