栃木県那須町で登山の訓練中の高校生らが雪崩に巻き込まれて8人が死亡した事故で、事故の検証委員会は「訓練を主催した県の高校体育連盟の危機管理意識の欠如が最大の要因だ」と指摘する最終報告をまとめました。 県の教育委員会が設置した専門家などによる検証委員会は、生徒らへの聞き取りをもとに事故の問題点などを指摘する最終報告書をまとめ、宇田貞夫教育長に提出しました。 それによりますと、7年前の訓練でも雪崩が起き、頭まで雪に埋もれる重大事故だったのに、県の高校体育連盟に報告されず、文書としても引き継がれなかったとしています。 また、悪天候の際の訓練の代替案が事前に準備されず、当日の朝、雪をかき分けて進む内容に訓練を変更した際に、教員や生徒に行動してもよい範囲などが具体的に示されなかったのは問題だとしています。 さらに、訓練内容の変更は、気象データや専門家の助言に基づいたものではなく、危険性の十分な認識を
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