3度目の演劇展です。 今年は、3本に絞って作品をお届けします。 『この生は受け入れがたし』。北東北を舞台にしたこの作品は、 東日本大震災を受けて新たに書き換え、17年ぶりの再演となります。 そして一昨年、やはり19年ぶりに再演し好評を博した『走りながら眠れ』を再々演します。 この作品は、関東大震災後に虐殺された大杉栄と伊藤野枝の、死の直前のひと夏の思い出を描いています。 さらに、昨年はじめて出版した小説「幕が上がる」の中でも取りあげた『銀河鉄道の夜』を上演します。 東北の被災地をはじめ、この1年、全国各地で上演を続けてきた作品です。 東日本大震災から2年。私のなかでは、ここまで、それぞれの作品を通じて、あの震災と向き合ってきたつもりです。 どうか、3年目の春を、劇場で迎えてください。 平田オリザ 作・演出:平田オリザ 出演者:山内健司 川隅奈保子 佐藤 誠 森内美由紀 緑川史絵 「考えたん