「秩父三部作」って響きがいい ーーまずは本作の制作が決まった経緯からお聞かせいただければと。 田中将賀さん(以下、田中):元々『ここさけ』って秩父の予定じゃなかったんですよ。『ここさけ』が秩父だったから、『ここさけ』が終わった後にプロデューサーが「よし! じゃあ秩父で三作やっちゃう!?」って言ったみたいな流れだったと思います。 長井龍雪さん(以下、長井):三部作は俺も言ってたからね。 田中:言ってた? 長井:言っておけば作りやすいかなと。 ーー二部作よりも、三部作? 長井:「三部作」って響きがいいですからね。 田中:それでたぶん「しょうがないな」って作らせてくれたと思うんですよ。 一同:(笑)。 長井:しょうがなくはないでしょう(笑)。 田中:違うかな?(笑) そういう流れも一個あったと思うんですけど、割と自然な流れで「じゃあ次の映画も」みたいな感じで、お仕事をいただいたような気がします。