私はかなりの本好きである。昔からジャンルを問わず本を読むことは異常に好きだが、本屋好きの方が年季が入っているかもしれない。 待ち合わせとかで突発的に空き時間ができると、まず本屋で時間をつぶすことを考える。住む所や勤務先を変えた時は、まず、テリトリーを確認する野生動物のように、近辺の本屋を点検する。だから、通勤経路にある本屋は、だいたいどのあたりに何のジャンルの棚があるかまで把握している。そういえば、田舎から東京に出てきた時には、何より東京の本屋が無闇にでかいことに肝をつぶしたものだった。 これを何十年も続けていると、本を買いたい時に、だいたいどこにあるか見当がつくようになる。趣味仕事共にいろいろとマイナーなジャンルにお世話になっているので、マイナーさ加減によって、「あ、これは最寄り駅のあそこにある」「これは会社の帰りにちょっと回り道してあそこに寄る必要があるな」「これは都心まで行かないとだ