「学校へ行く」と言ったら、普通、家を出てから、通学路の風景の中で友達としゃべったり電車にのったり、遅刻しそうになって走ったりする一連の行為を指します。家の玄関で消滅して、そのままワープして教室の中に突然出現するような行為を「学校へ行く」と呼ぶ人はあまりいません。 しかし、「俺はもう死ぬ」と誰かが言うと、時空間の中に突然「死」が出現するようなイメージを持つ人がほとんどです。「俺は自殺する」と言う人は、たいてい不連続な突発的な死を意味してその言葉を使っています。でもそれは幸いなことで、その意味の「俺はもう死ぬ」ならば、まだ止めようがあります。「死ぬな」という言葉が意味を持ちます。 しかし、「学校へ行く」と近い意味として「俺は死ぬ」という人は、止めようがありません。止めても止めても、不死身でない限りその人はいつか死ぬわけです。いくら「死ぬな」と言っても「無理」と言われてしまいます。 実際には、「