印刷 ラブジョイ彗星が太陽の最接近を経て「生還」したところ(中央)。米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星SDOが撮影した=NASA提供 米航空宇宙局(NASA)は太陽のすぐ近くを通過した後、無事「脱出」に成功した彗星(すいせい)の映像を公開した。彗星は主に氷でできており、太陽に接近しすぎると数百万度もある太陽の高層大気(コロナ)の影響で消滅するのが普通だが、特別に運がよかったらしい。 「ラブジョイ彗星」と呼ばれるこの彗星は、太陽のすぐ近くを通る軌道を持つ「クロイツ群」と呼ばれる仲間の一つで、オーストラリアのアマチュア天文ファンが昨年12月2日に発見したばかり。実際、同16日、日本の太陽観測衛星「ひので」などが太陽に最接近するところを観測した。 そのまま消滅すると思われていたが、約1時間後に奇跡的に太陽の反対側から出てきたところを五つの衛星が観測した。NASAは「マジで度肝を抜かれた
宇宙が3次元になった仕組みを説明 12月22日 5時59分 現在の宇宙空間が「タテ・ヨコ・高さ」の3つの次元からなる姿になった仕組みを、日本の研究グループが、世界で初めて、スーパーコンピューターによる計算で説明することに成功し、どこかに存在する可能性が指摘されている「別の宇宙」の研究にもつながるものとして注目されています。 私たちの宇宙の姿は「タテ・ヨコ・高さ」の3つの次元から出来ていますが、現代物理学の理論では、137億年前にビッグバンによって宇宙が誕生する前の極めて微小な空間には、ほかに6つの次元があったとされ、なぜ3つの次元になったのかが謎になっています。茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構などのグループは、ビックバンが起きる前に、9つあった次元がどのように変化したのか調べるため、独自の計算式によって、ことし2月から京都大学にあるスーパーコンピューターで分析を進めてきました
【2011年5月19日 名古屋大学】 惑星といえば通常恒星の周りを回る天体を指すが、そのような認識を覆す「浮遊惑星」という惑星が発見された。浮遊惑星は主星を持っておらず、今回発見された数を考えるとこうした天体は「星の数より多い」かもしれないことがわかった。 発見された木星質量の浮遊惑星のイメージ。恒星のように自ら光ることも、主星の光を反射することもないので非常に暗い。クリックで拡大(イラスト:Robert Hurt) 発見された木星質量の浮遊惑星のイメージ。重力レンズ効果によって星の光が曲げられてイメージのようなアインシュタインアークと呼ばれる円弧ができることが知られている。クリックで拡大(イラスト:Jon Lomberg) 1995年に初めて系外惑星が発見されて以来、500個以上もの系外惑星がこれまで見つかっている。系外惑星の探査方法というと、主星の周りを回る惑星を直接撮像する方法や、惑
風船にiPhoneとデジカメを載せ、成層圏からの撮影に成功…GPSで回収 アメリカ・ニューヨーク州の父子が、気象用のバルーンにiPhoneとデジカメをくくりつけ、はるか3万メートル上空の成層圏からの撮影に成功したそうです。 以前にもスペインの学生が風船とカメラで撮影したニュースをご紹介したことがありますが、今回はiPhoneのGPSを利用することで速やかな回収が出来たようです。 地球を見下ろしたスペクタクルな映像をご覧ください。 使用したのは気象観測用の風船。40歳のLuke Geissbuhlerさんと7歳の息子Max君によって、今年8月ニューヨーク州・ニューバーグの広場から打ち上げられました。 iPhoneとデジカメを搭載した容器。マイナス70度に耐えるよう、断熱材や使い捨てカイロを利用しているとのこと。 バルーンにくくりつけて、空の旅へ出発。 見上げる子供たち。 あっという間に空へ。
恒星グリーゼ581(Gliese 581)を公転する太陽系外惑星「グリーゼ581e(Gliese 581e)」(青い天体)の想像図。グリーゼ581を公転する別の惑星が見つかり、グリーゼ581gと命名された(2009年4月21日提供、資料写真)(c)AFP/European Southern Observatory 【9月30日 AFP】米カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)と米カーネギー研究所(Carnegie Institution)の天文学者チームは29日、生命が存在できる可能性のある惑星を発見したと発表した。 この星は赤色わい星「グリーゼ581(Gliese 581)」の惑星で、「グリーゼ581g(Gliese 581g)」と名付けられた。ハビタブルゾーン(宇宙で生命が存在できると考えられる領域)の中を公転して
1986年に発見されたハートレー第2彗星が間もなく地球に接近し、数十年に一度となる観測の絶好のチャンスが訪れる。地球への接近の数週間後には、NASAの探査機がフライバイ(接近通過)する予定だ。 ハートレー第2彗星(103P/Hartley 2)はオーストラリアの天文学者マルコム・ハートレー氏によって発見され、約6年半の周期で太陽を周回することも同氏の計算で明らかになっていた。しかしこれまでは、木星の重力の影響で軌道がずれ続け、周回ごとに軌道が太陽に近づき、それに伴って地球からは遠ざかっていた。 ところが今年は、10月20日にわずか1770万キロの距離まで地球に最接近すると予測されている。10月中旬の月のない暗い夜が絶好の観測条件となるという。 カリフォルニア州ロサンゼルスにあるグリフィス天文台の天文学者アンソニー・クック氏は、「北半球では、10月中旬まではほぼ一晩中、北東の方角で観測
あまりの美しさに言葉もない! 雨上がりの虹がレインボウなら、これはムーンボウ(Moonbow)。月の光が空に架ける橋です。日本名は「月虹(げっこう)」。 ほぼ満月の月が引き起こす極めて珍しい大気現象で、その姿を捉えることはとても難しいとされます。長時間露出の写真を使わないと色も見分けがつかないほど。 その貴重な姿をシェアしてくれたのは、カリフォルニアの天文写真家ウォーリー・パチョルカ(Wally Pacholka)さん。上の写真は去る1月20日、月虹の名所として名高いハワイはマウイ島のハレアカラ・クレーターにかかる見事な月虹を、カラハク展望台から撮ったものです。 月虹 ―別名ルナボウ(lunar rainbow)― は、満月一歩手前の月が闇空に42度未満の角度でかかると起こります。あまりに淡い光なので人間の目に備わった色受容体への刺激が足りず、脳にも色は識別できません。なので肉眼で眺めると
欧州南天天文台(ESO)が公表した恒星「CoRoT-7」の周りを回るスーパーアース(巨大地球型惑星)「CoRoT-7b」(手前)のイメージ画(2009年9月16日公表、資料写真)。(c)AFP/ESO 【12月17日 AFP】地球より大きく、地表の半分以上が水に覆われているとみられる「スーパーアース(巨大地球型惑星)」を発見したと、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Centre for Astrophysics)が16日、英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。 研究によると、このスーパーアースは約42光年で、半径は地球の約2.7倍。「GJ 1214b」と名づけられた。 表面温度は推定120~280度で、生命体を維持するには高温すぎる。しかし、惑星の密度は、4分の3が水と氷で、残り4分の1が岩で構成されている可能性を示していると
[宙博2009] Google Earthを軽く超えた!? 宇宙が生まれてから137億年を体験できるフリーソフトMitaka2009.12.04 15:00 ちょっとこれで宇宙を勉強してから仕分けして欲しいですよ。 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト4D2Uが開発した「4D2Uインタラクティブ4次元デジタル宇宙ビューワーMitaka」は全宇宙137億光年の範囲を網羅する、まさに宇宙規模のソフトウェア。宙博では30分を使って宇宙をナビゲートしてくれます。 さてなんで4次元かというと立体視による3次元に加え、時間を自由自在に進めたり戻したりできるから。星のデータはすばる天文台をはじめとする各天文台で実際に観測した正確な位置情報をインプットしてあり、重力の関係も全部計算して表示するといったこだわり具合。さらにスーパーコンピュータを用いて銀河ができるまでをCGアニメーション化した動画も紹介。
【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機LCROSS(エルクロス)による観測で「月の南極に近いクレーターに水の氷が存在することがわかった」と発表した。将来、月面基地を建設したりするときに有用な資源になる可能性がある。 LCROSSは10月9日、切り離した2段目ロケットを「カベウス」という名のクレーターに衝突させ、舞い上がった土砂など噴出物を分光計と呼ばれる装置で観測したところ、水の存在を示す特徴的な光が観測された。クレーターに存在する氷が衝突の熱で昇華してできた水蒸気と考えられる。 研究チームは、ロケットに水が付着していた可能性は排除されるとしているが、氷が存在する量については観測データのさらなる分析が必要としている。 月面の極域近くのクレーターの縁には、太陽の光がほとんど当たらないところがある。氷の核を持つ彗星(すいせい)が衝突してもたらした氷などが解け
宇宙ステーション補給機(うちゅうステーションほきゅうき、H-II Transfer Vehicle、略称:HTV)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ食料・水などの物資や機材を届ける日本の無人宇宙補給機。愛称はこうのとり[1](KOUNOTORI)。宇宙開発事業団(NASDA)と後継法人の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、三菱重工業や三菱電機、IHIエアロスペースなどの大小100社程度の企業が製造に参加した。 H-IIBロケットに搭載されて種子島宇宙センターから打ち上げられ、高度約400キロメートル上空の軌道上を周回する国際宇宙ステーション(ISS)へ食糧や衣類、各種実験装置などの最大6.2トンの補給物資を送り届ける[1]。その後、使わなくなった実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入させて断熱圧縮によって焼却する。ISSとの接続にはハーモニー付近に設置されたロボットア
正直,あまり気の進まない出張でした。東大阪の中小企業が作った人工衛星として名高い「まいど1号(SOHLA-1)」を取材するための大阪出張です。日経エレクトロニクス2009年5月18日号では,「1社に1台,人工衛星」と題して100kg以下の超小型衛星がエレクトロニクス業界に与えるインパクトについて特集しました。まいど1号は日本の超小型衛星の中でも特に有名な衛星です。私自身,以前に書いたNEブログ「日本の小型衛星ブームは本物か」で取り上げました。この特集で,まいど1号を外すわけにはいきません。 何しろ,中小企業が力を合わせて作り上げた衛星です。マスコミも「中小企業の希望の星」「ものづくり日本の底力」といったトーンで報道しています。普通なら取材の前に憂鬱になる理由はありません。でも,どうも話が違うようなのです。 今回の人工衛星特集では,30件程度の取材を行いました。取材の中で,まいど1号の名前が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く