21歳の時、オフ会というものに参加するため生まれて初めてちゃんとした形で上京した。 ぼくにとって東京というのは、ある種「別世界」という認識があり、『眠らない街 新宿鮫』という映画のせいで、「眠らない街」というイメージしかなく、路地裏では青龍刀を持ったチャイニーズが走ってるのではないかという妄想を抱きながら向かったものだ。あとは奥田瑛二にチウされるんじゃないかとか、切れた耳を無理矢理引っ張られるんではないかとか。 ちなみに映画には若き浅野忠信も出演しております。 埼玉に住むいとこに言われた通りに電車を乗り継ぎ、待ち合わせ場所に着いた。そこからオフ会の主催者に連れられ、映画を観るために渋谷へ移動したのだが、まぁ人の多さに驚いた。駅前なのにも関わらず、海外アーティストのゲリラライブでも行われるのか!?と思うほどの人の多さ!さらに終電に駆け込む人の数!ぼくは尋常じゃないくらいのカルチャーショックを