人という情緒的で、それぞれに異なる背景、個性、動機づけを持った存在が、共通の目的に向かって協働することの難しさを忘れてしまう。 『会社は頭から腐る』 〜第1章 人はインセンティヴと性格の奴隷である P.3〜 産業再生機構での再生の修羅場で見た人間模様。これらを通じて見えてくるのは、ほとんどの人間は土壇場では、各人自身の動機づけの構造と性格に正直にしか行動できないという現実であった。 そこに善も悪もなく、言い換えればインセンティヴと正確の奴隷となる「弱さ」にこそ人間性の本質のひとつがある。 『会社は頭から腐る』 〜第1章 人はインセンティヴと性格の奴隷である P.3〜 そんな人間の価値観、行動様式そのものを変えるのが真の経営者だ、という人もいるかもしれない。世の中には「自分は人間を根っこのところからかえることができる」という人もいる。しかし私自身は、それほどの超人的な力を持っていないし、逆に