メビウスの輪を考える。とっても簡略的に。参考として挙げておくならば、中沢新一著『芸術人類学』において、レヴィ=ストロースの神話公式に関連して提示されているものが近いだろうか。わたしの文章ならばこれ。 たとえば、自閉症者であろうが、分裂症者であろうが、「自閉」という共通する症状には、二種類あるのではないか。種類分けするのもバカらしく無意味な区分だと自分で思うが、垂れ流す。 メビウスの輪のねじれ部分は、特異点であるが、固定化されない。角度によってその位置は変わる。だから、これから述べる区分にはほとんど意味がない。最初にこう書いておけばなんとなく意味ありげに書けるだろう。動機としての言い訳だな。 見かけのねじれ位置から、輪として遠く離れた地点での自閉と、ねじれに近いところにある自閉。さっきも書いたようにこのねじれは移動可能だから、この二種の自閉には違いがないと言える。でも続ける。 前者の自閉は、